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『ソー:ラブ&サンダー』ゴアの容姿、『ハリポタ』ヴォルデモート卿と被らないように意識されていた

ソー:ラブ&サンダー
©Marvel Studios 2022

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作『ソー:ラブ&サンダー』でクリスチャン・ベールが演じるヴィラン・ゴアの容姿は、とある有名ヴィランと被るのを避けたいというタイカ・ワイティティ監督の強い思いにより、キャラクターデザインが創造されたのだという。そのヴィランとは、『ハリー・ポッター』シリーズに登場する史上最恐の闇の魔法使い、ヴォルデモート卿だった。

ベールが演じるゴアは、かつて崇拝していた神々への復讐を誓い、ソーたちの前に立ちはだかるヴィラン。すでに公開されているが、ゴアの容姿は直視し難いほどに恐ろしく、肌の青白さといい、スキンヘッドといい、『ハリー・ポッター』シリーズのヴォルデモート卿を彷彿とさせられる。

実は原作コミックのゴアは、ヴォルデモート卿の特徴をより捉えたキャラクターデザインとなっている。ヴォルデモートといえば、切り込みの入った潰れた鼻が印象的だが、まさにコミックのゴアも同じように鼻に切り込み付きで、潰れてもいるのだ。ワイティティ監督も、この共通点を『ラブ&サンダー』では回避したことをに米IGNに語っている。

コミックでの彼の顔は、運の悪いことにヴォルデモートとそっくりなんです。みんな、無意識に(両者の間に)繋がりを覚えちゃうだろうなって思いました。なので、(コミックの)あのデザインからは離れることに決めて、トーンや彼が剣を持っている剣という事実を活かしました。本当に重要だったのは、彼の物語です。それが一番でした。」

服装についても、黒装束のヴォルデモートに対して、実写版ゴアは白装束と対照的。こうした試みも全て、脱・ヴォルデモートを意識してのものなのだろう。ちなみに、物語の重要性も説いたワイティティ監督だが、ゴアについてはクリスチャン・ベールが以前、自身が演じたDCヒーローのバットマンとの共通点を語っていた。「2人は共に激しい葛藤を抱えているんです」。

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。