【特集】マーベル最強対決、ソー VS ハルク!コミックからみる戦績&『ソー/ラグナロク』勝敗予想

先日、ついにトレイラー第一弾が投下された『ソー/ラグナロク(原題:Thor: Ragnarok)』。レッド・ツェッペリン「移民の歌」(選曲が最高ですね)にのせて、ソー兄貴が、ムジョルニアは砕かれるわ、虜囚の身になるわと、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』をも彷彿とさせるような、のっけから大変なことになってましたね。特筆すべきは予告編のラスト、剣闘士に身を落としたソーと相まみえるは、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』以来行方が分からなくなっていた、われらがインクレディブル・ハルク! ファン歓喜、まさに千両役者登場の胸熱シーンですが、再会に大喜びの兄貴を尻目に、ハルク先輩は何やらおかんむりの様子。兄貴には気の毒だけど、これは激突は避けられないとファン全員が心配、ではなくワクワクテカテカして予告編は終了。マーベル・シネマティック・ユニバースによるファンの煽り方は、もはや名人芸の域に達しつつありますね。
そんなわけで、とうとう現実味を帯びてきた、『ソー/ラグナロク』でのマーベル2強の直接対決。かたや人ならぬ無敵の雷神マイティ・ソー、かたやマーベルヒーロー最強の呼び声高い緑の巨人インクレディブル・ハルク、「戦ったらどっちが強いのか」? プロレス好きの男の子でなくとも興味がつきないこの勝敗を、これまでの戦歴を元に予想したいと思います。
コミックで振り返るこれまでの戦歴
「ソー VS ハルク」と一口に申しましても、調べてみたら長い歴史がありました。初対決は今を遡ることなんと54年前! さっそく調査を始めたことを後悔した筆者ではございましたが、海外アメコミ情報サイト「COMIC VINE」にてこの件をまとめている関連記事を発見しましたので、そちらのアーカイブをもとに検証を進めさせて頂きます。
この記事によりますと、アメコミの歴史において、ハルクとソーが戦った回数は、確認できるだけで計15回。おそらく調査から漏れてしまった小競り合いのようなものもあるかと思いますが、今回はこの15回の対戦成績をもとに進めさせて頂きます。なお、タイトルの存在を「Marvel.com」などでダブルチェックしてはおりますが、あくまで二次資料ですので、該当資料の出版年やタイトルなどに齟齬があるかもしれないことを予めご了承下さい。また羅列する勝敗については、ほとんど該当ページに目を通した筆者の裁量で星をつけております。「これはどうやら、こっちの勝ちだな」とか「痛み分けだな」とか、読む人の受け取り方によっては、結果が異なる対戦も出てくると思いますが、そのことも踏まえた上で、広い心で以下をご覧ください。
Avengers #3 (1963):引き分け
戦評/記念すべき初対決。ネイモア&ハルク連合軍対アベンジャーズのバトルロイヤルのため、勝敗付かず。ハルクは単独で鋼線によってソーを拘束するも、変身が解けてしまい戦闘継続不能。
Sub-Mariner #35(1968):引き分け
戦評/当時のソーには、ムジョルニアを60秒以上体から離すと変身が解けてしまうという設定があった。ハルクはソーからムジョルニアを奪い、60秒まであと少しのところまで追いつめるが取り戻されてしまい、戦いもうやむやになって勝敗つかず。
Defenders #10(1972):引き分け(ストレンジ仲裁)
戦評/両者一歩も引かずのどつきあいに、力比べ。2人の力が真に拮抗していることが示されたが、いいところでDr.ストレンジが仲裁に入り戦闘終了。
The Incredible Hulk #255(1981):ハルク勝利
戦評/さきほどご紹介したソーの60秒ルールをハルクが利用。見事、ソーの変身を解いて生殺与奪の状態に。
The Incredible Hulk#300(1984):引き分け(ストレンジ仲裁)
戦評/戦いは全くの互角。2人の戦いは味方が加勢できないほど激しい別次元へ。ところが、このバトルも盛り上がってきたところでDr.ストレンジが止めてしまう。
The Mighty Thor #385(1987):ハルク完全勝利(ソー、ムジョルニアなし)
戦評/ムジョルニアを持っていないソーはハルクより弱いとはっきり示された回。ハルクが勝ち名乗りを上げるのを、ソーは黙って見送るしかなかった。ムジョルニアとソーを一体と見るかどうかで勝敗の意見は分かれそう。

The Mighty Thor #489(1995):ソー勝利(ヘラが邪魔)
戦評/序盤はまったく互角に戦うも、徐々にソーがハルクを圧倒。とどめの一撃を加えようとしたところで、『ソー/ラグナロク』に登場するヴィラン、ヘラに邪魔されて試合終了。