『マイティ・ソー/ラブ&サンダー』クリスチャン・ベールが出演交渉中 ─ 2020年8月、オーストラリアで撮影開始

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の2021年公開作品『マイティ・ソー/ラブ&サンダー(原題:Thor: Love and Thunder)』に、『ダークナイト』3部作や『フォード vs フェラーリ』(2020年1月10日公開)のクリスチャン・ベールが出演交渉中であることがわかった。米Colliderを皮切りに、Varietyなど大手メディアが相次いで伝えている。
『マイティ・ソー/ラブ&サンダー』には、前作『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)を手がけたタイカ・ワイティティが脚本・監督として復帰。ソー役のクリス・ヘムズワース、ヴァルキリー役のテッサ・トンプソンのほか、ジェーン・フォスター役のナタリー・ポートマンも再登板し、ソーとしてハンマーを手に活躍するという。

報道によると、ベールが出演交渉にあたっている役どころは不明。ただしVarietyは役柄の候補として、ソーとなったジェーンがコミックで対決するカル・ボーソン/サーペントを挙げている。ソーの叔父という設定でもあるキャラクターゆえ、これまでソーの家族を描いてきた『マイティ・ソー』シリーズにはピッタリだろう。その一方、ファンの間で有力視されているのはベータ・レイ・ビル。サイボーグとして改造されたコルビナイト人であり、ソーに匹敵する戦闘力の持ち主だ。さて、ベールが演じる可能性があるのはどちらか……。
なお契約が結ばれれば、ベールにとって本作は『ダークナイト』3部作以来のアメコミ映画となる。ベールは激しい体重の増減などストイックな役づくりで知られ、『ザ・ファイター』(2010)でアカデミー助演男優賞を受賞、その後も『アメリカン・ハッスル』(2013)や『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(2015)、『バイス』(2018)でアカデミー賞にノミネートされてきた。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)を経て「フェイズ4」に突入するMCUの新キャストとしては、あまりにも申し分のない存在だろう。
なおVarietyの取材にて、ワイティティ監督は本作の準備のため、2020年4月ごろにオーストラリア・シドニーに移る見込みであることを明かしている。「おそらく撮影は8月に始まります」。
ちなみに監督いわく、『ラブ&サンダー』は前作『バトルロイヤル』よりも「スケールが大きく、騒々しく、仰々しい作品」になるとのこと。「2倍くだらない作品にしたらどうなるかな」とも語られている。独自のユーモアセンスで知られるワイティティとベールがタッグを組んだらどうなるか、ぜひ実現に期待したい。
映画『マイティ・ソー/ラブ&サンダー(原題:Thor: Love and Thunder)』は2021年11月5日に米国公開予定。
Sources: Collider, Deadline, Variety, The Hollywood Reporter