『サンダーボルツ*』興収予測がチョット低めな理由 ─ アンチヒーローは一発逆転をかませるか?

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作『サンダーボルツ*』は2025年5月2日の日米同時公開の後、アメリカ国内で初週末6,300万〜7,700万ドルの興収成績をあげる見込みだ。米The Hollywood Reporterが伝えた。
今年公開のシリーズ前作『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』米初週末が8,884万ドル(祝日含む4日間では1億ドル超)となったことをふまえると、これは少し控えめな予測値。同じく5月公開のマーベル・ヒーロー・チーム作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』(2023)は初週末1.1億ドルだった。
現地での関係者試写では好評が得られているが、前売券の販売状況は伸び悩み気味という。あまり知られていないキャラクターたちが主体となるため、現時点では低く見積もられている様子。このためかディズニーは、本作をマーベルのスーパーヒーロー映画として正面切って宣伝するのではなく、気鋭のアート系映画スタジオA24を意識した風変わりな作品としてアピールしている。実際に同作では、フローレンス・ピューやセバスチャン・スタンをはじめとするA24作品での活躍俳優やスタッフが集まっている。監督もA24によるドラマ「BEEF / ビーフ」ジェイク・シュライアーだ。

こうした発想転換的な宣伝が、従来のマーベル・ファンのみならず幅広い映画ファンにどのように浸透するかがポイント。日本国内では、“アベンジャーズ不在”という一風変わった設定を活かし、「最強じゃない、ヒーローじゃない、でも、やるしかない」といったキャッチコピーでアピールされている。

若干、低めに見積もられているところも彼ららしい。つまり、大逆転をブチかますための伸び代がバッチリ用意されているということだ。『サンダーボルツ*』は2025年5月2日、日米同時公開。
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Source:The Hollywood Reporter