「疲れているなら夜にスタントするな」トム・クルーズの教えだ ─ グレン・パウエルが死なないようにアドバイス

グレン・パウエルにとって、『トップガン マーヴェリック』(2022)』で共演したトム・クルーズは俳優としての大先輩であり、頼りになるメンターでもある。クルーズからの助言は含蓄に富むと同時に、きわめて端的に真理をついているようだ。
『IT/イット』シリーズの スティーヴン・キング原作、『ベイビー・ドライバー』のエドガー・ライト監督による『ランニング・マン』(2026年1月30日日本公開)でパウエルは、演じるのは職を失いお金も無い、どん底の生活からの再起をかけて過激なデスゲーム「ランニング・マン」に挑戦するベン・リチャーズ役を演じている。
米The Hollywood Reporterから「あなたの人生におけるもう一人のランニング・マンであるトム・クルーズから業界の秘密を聞きましたか?」と尋ねられると、パウエルは「彼はいつも僕にこう言ってました、“疲れているときは夜遅くにスタントをするなよ”って」と回答している。
「(『ランニング・マン』が)どんな映画なのかとか、どんな雰囲気とか、どれくらい時間がかかるのとか訊かれました。僕が“夜のシーンが多いかな”と言うと、“それは問題になりそうだな。夜になると体が極限まで疲れる。朝5時に撮影していると、日の出前に終わらせようと急ぐから怪我しやすくなる”と教えてくれました。だから僕が受けた助言のほとんどは、この映画で死なない方法についてでした。」
夜にスタントをするな。あまりにシンプルだが、撮影に限らず、運転などに代表される作業全般は日中より夜間のほうがリスクが増大し、身体的な疲労も加わればミスを誘発しやすくなるのが実際のところ。映画製作の現場を熟知したクルーズだからこそ説得力が増すのだろう、パウエルも大きく納得している。
「彼に相談できることが本当にありがたいです。現実的に考えて、こういう種類のアドバイスをくれる人は地球上で彼だけでしょう。電話一本でいつでも応じてくれるなんて信じられないことです。」
パウエルは『ランニング・マン』の役作りに際して、クルーズから2時間半にわたるアドバイスを受けたと語っていた。以前にも明かしていた「できるだけ早めに、自分が走っている姿を撮影しろ。自分が思ってるほどカッコよくないぞ」という助言も含め、クルーズからの言葉を真摯に受け止めているパウエル。「僕は俳優というよりハイ・パフォーマンス・アスリートなんだ」と意識の変化にクルーズからの影響が大きいことも認めている。
またクルーズも、パウエル出演作では『ツイスターズ』に続き『ランニング・マン』のプレミア上映に駆けつけるほど、情に厚く誠実な行動が一貫している。クルーズもパウエルもハリウッドのトップランナーとして抜きんでた才能を誇るが、信頼関係など仕事人としての基本的な所作や心構えをいかに重視しているかがよく分かる。ハードなスタントやアクションを行わないとしても、私たちが2人から学べることはたくさんありそうだ。
映画『ランニング・マン』は2026年1月30日、日本公開。
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Source: The Hollywood Reporter
























