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伊藤潤二『富江』ハリウッドで短編ドラマシリーズ化 ─ 『ピラニア3D』監督、『アクアマン』脚本家がタッグ

日本を代表するホラー漫画家・伊藤潤二の代表作『富江』が、ハリウッド発の短編ドラマシリーズとして映像化される。『ピラニア3D』(2010)などのアレクサンドル・アジャ、『アクアマン』(2018)脚本家のデヴィッド・レスリー・ジョンソンが製作を手がけ、米国の新ストリーミング・サービス「Quibi」にて配信されることが明らかになった。

1987年から発表された漫画『富江』では、絶世の美貌をもつ少女・富江があらゆる男たちを惹きつけていくが、彼女に恋した男は、誰もが富江を殺したいという衝動に取りつかれていく。しかし、富江は何度殺されても甦る。遺体を解体されれば、それぞれが同じ見た目と性格をもった“富江たち”として甦るのだ。富江は次々と男たちに関わり、恐怖をもたらしていく…。

短編ドラマ版『富江』(タイトル未定)を発表する「Quibi」は、7~10分程度の映像作品を中心とするモバイル向けの映像配信サービス。本作については、「ある小さな町で美しい女子高生が失踪し、遺体が町のあちこちで発見される。ところが殺人事件として始まった出来事は、さらなる恐ろしい出来事へと転じていく」とのあらすじが告知されている。

漫画『富江』は、日本国内で1999年~2011年に映画8作品が製作され、同じく1999年にはテレビドラマ化もされているが、ハリウッド進出および短編としての映像化は初めて。製作総指揮・監督のアレクサンドル・アジャは、『ピラニア3D』以外にも『ハイテンション』(2003)や『ヒルズ・ハブ・アイズ』(2006)、『ミラーズ』(2008)などのホラー映画で評価されてきた。同じく製作総指揮・脚本のデヴィッド・レスリー・ジョンソンは、過去に『エスター』(2009)『死霊館 エンフィールド事件』(2016)を執筆。プロデューサーには『ミッドナイト・サン 〜タイヨウのうた〜』(2018)のヒロキ・シロタが就任した。

Quibiでは『富江』以外にも、ギレルモ・デル・トロやサム・ライミがプロデュースするホラー作品や、スティーブン・スピルバーグが脚本を執筆する“夜中にしか観られない”ホラードラマなどが配信される予定。なおアレクサンドル・アジャ監督は、ワニの大量発生と巨大タイフーンが同時に襲いかかるという最新作『クロール ―凶暴領域―』が2019年10月11日に日本公開される。

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Source: The Wrap

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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