『トップガン』セリフ引用の度に5ドル罰金、絶対に言ってはいけないアメリカ海軍戦闘機兵器学校

「やろうぜ、勝負はこれからだ!」。トム・クルーズ主演による不朽の名作『トップガン』(1986)には、思わず真似したくなるような胸熱な台詞が多数存在する。しかし、アメリカ海軍戦闘機兵器学校では、本作に登場する台詞を口にする度に罰金が科せられるという制度が設けられていたのだという。一体、どういうことなのか……?
2020年9月、米Insiderのインタビューに、アメリカ海軍戦闘機兵器学校の元教育担当・元戦闘機パイロットを務めていたガイ・スナッドグラス氏が登場した。世界中が熱狂して止まなかった『トップガン』を初鑑賞した際にスナッドグラス氏もまた、戦闘機パイロットに憧れを抱くようになったと伝えている。「海軍航空に情熱を注ぐようになった作品です。飛行する場面が本当に大好きでした。興奮させられましたね。“自分も同じ事が出来れば、どれだけ幸せなことか”と夢見るようにもなりました」。
しかし、アメリカ海軍戦闘機兵器学校で、『トップガン』の台詞を安易に口走ることは当時、プロ意識に欠ける行為と判断されていたようだ。そして、映画から言葉を引用した者には必ず罰が下されていたのだという。「誰かが映画の台詞を明らかに引用していた場合、それが直接的であれ、直接的に近いだけであれ、5ドルの罰金が課せられるという制度が設けられていました。それも強制的で、その場で財布を出して支払う必要があったのです」。
とはいえ、戦闘機パイロットを目指す者の多くが『トップガン』に影響を受けていたことから、「最終的に全員が罰金を払わされたと思います」とのことだ。
続編映画『トップガン マーヴェリック』は、2021年7月2日米公開予定。
Source: Insider