『トップガン マーヴェリック』トム・クルーズを復帰させる上で重要だったキャラクターとは ─ 『トップガン』は「中心にドラマがある」と監督

2022年5月に米公開となる青春スカイアクション映画『トップガン』(1986)の続編『トップガン マーヴェリック』。向こう見ずな若きパイロット、マーヴェリックを演じた主演トム・クルーズは、35年以上の時を越えて同役を再演することになった。続編の企画を提案し、メガホンを取ったジョセフ・コシンスキー監督によれば、トムを復帰させる上で重要なキャラクターがいたという。
米Den of Geekの取材で「トムを参加させるには、ふさわしいストーリーに仕上げることをが鍵でした」と語るコシンスキー監督。第1作から長い月日が経過した続編で、マーヴェリックはトップガン養成所の教官として再び姿を見せる。「1作目のような成長物語にしたかった」とも話す監督は、マーヴェリックの内面にフォーカスしたようだ。
「あのときのマーヴェリックは20代前半でしたが、今はもう50代です。(続編は)違う旅でなければいけませんでしたし、一方で1人の男の人生の違う段階を描く物語でもなければいけませんでした。『トップガン』はアクション映画だと思っている人は多いですが、僕は“ドラマ”だと思っています。圧巻のアクションもありながら、その中心にはドラマがあるんです。」
コシンスキー監督のこうした思いにトムも応じたわけだが、ここで大きな役割を果たしたキャラクターがいたそうだ。マーヴェリックの親友にして戦闘機上の相棒でもあった亡きグースの息子ブラッドリーである。続編におけるドラマ的側面の重要性を語ったコシンスキー監督は、これを演出するにあたり「マイルズ・テラーが演じているルースター(ブラッドリー)の物語がその方法だった」と語っている。
「その(ブラッドリーの)物語こそ、感情的に引き込むことができて、トムがまたキャラクターを演じることにワクワクしてくれるようなると思ったストーリーラインでした。」
これを踏まえると、続編ではマーヴェリックとブラッドリーの関係性に大きな焦点が当てられることになるだろう。第1作では小さい男の子だったブラッドリーも、続編では“ルースター”という愛称で呼ばれるパイロット訓練生として登場する。予告編では衝突する2人の姿が垣間見られるが、トムの力のこもった演技にも期待したい。ちなみに、ブラッドリーを演じるマイルズ・テラーは以前、「あの少年を見たら感動するでしょう」と予告していた。
Source: Den of Geek