『トップガン マーヴェリック』続編、実現には「時間がかかる」 ─ 「目標にたどり着いていない」とプロデューサーが進捗

トム・クルーズ主演、大ヒットスカイアクション映画『トップガン マーヴェリック』(2022)が日本公開から丸2年を迎えた。トムをはじめとしたキャストや、製作陣もこぞって続編に前向きではあるが、やはり実現までは時間がかかりそうだ。プロデューサーを務めたジェリー・ブラッカイマーが英Games Radar+のインタビューにて近況を明かした。
世界中を熱狂させた『トップガン マーヴェリック』の続編となるシリーズ第3作の製作が決定したのは2024年1月のこと。トムは主人公マーヴェリック役として続投し、ルースター役マイルズ・テラーとハングマン役のグレン・パウエルの出演も見込まれているとのニュースが大きな盛り上がりを見せた。ブラッカイマーもすでに物語のアイデアがあること、『マーヴェリック』にてメガホンを取ったジョセフ・コシンスキー監督も続投に乗り気であることを認めていた。サイクロン役ジョン・ハムも「すぐに進展することはないでしょう」と理解した上で、ぜひ復帰したいと積極的な姿勢を示している。
しかし、直近のインタビューで、トムとの会話は進んでいるのかと問われたブラッカイマーは「仮の話はしましたよ。でもまだ目標にはたどり着いていないです。時間はかかりそうですね」と回答。現段階では特に目立った進捗は見られていないようだ。
もっとも製作報道後から、コシンスキーは製作開始には時間がかかるだろうと明かしていた。1作目から2作目までは36年間を経ているため、3作目もまた36年後になるかもしれないと冗談を交えながらも、取り組むからには相当の覚悟をもって臨みたい意志を表明していた。ブラッド・ピットがF1レーサー役を演じる新作でも『マーヴェリック』と同様に圧巻の撮影手法を取り入れるなど、作品作りに並々ならぬこだわりと情熱を注ぐコシンスキーだけに、今は目の前のプロジェクトに全集中しているのだろう。
また、トムは『ミッション:インポッシブル』シリーズ第8作の撮影が一時中断を余儀なくされていると報じられたところ。その他にも民間人初の宇宙遊泳に挑む新作や、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督との新作映画も控えており、トムのスケジュールを確保することがまず最初にして最大の難関なのかもしれない。
スケジュールの観点でいえば、Netflix映画『ヒットマン』や『ツイスターズ』を控えるパウエルも、医療裁判を描く法廷劇『Monsanto(原題)』、『バトルランナー』(1987)のリメイク作品、エド・ハリスらと共演する新作スリラー『Huntington(原題)』でいずれも主演が決定しており快進撃が止まらない。テラーもマイケル・ジャクソンの伝記映画での弁護士役、エリザベス・オルセンらと共演する恋愛コメディ、スコット・デリクソン監督による『The Gorge(原題)』など常に引っ張りだこ。『マーヴェリック』を経て、キャストたちがどんどんスター俳優へと成長している今、奇跡のようなタイミングが訪れるのを待つのみだ。
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Source:Games Radar+