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トム・クルーズ、民間人初の宇宙遊泳に挑む ─ 進行中の宇宙撮影映画、現在の計画が判明

『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』ジャパンプレミア トム・クルーズ、サイモン・ペッグ、ヘンリー・カヴィル、クリストファー・マッカリー監督
©THE RIVER

『トップガン マーヴェリック』(2022)のトム・クルーズ、民間人初の宇宙遊泳に挑む

NASAとSpaceXの共同参加による、宇宙で撮影される新作アクション映画(タイトル未定)について、製作のユニバーサル・ピクチャーズが現在の計画を明かした。映画部門の会長であるドナ・ラングレー氏が語った。

既報によると、本作はアクション・アドベンチャーとなる予定で、トム演じる主人公は“地球を救えるのは自分だけ、という状況に立たされた落ちぶれた男”。監督・脚本は『バリー・シール/アメリカをはめた男』(2017)『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014)のダグ・リーマン、ストーリー・アドバイザーを『ミッション:インポッシブル』シリーズのクリストファー・マッカリーが務める。

BBCの取材にて、ラングレー氏は「トム・クルーズが私たちを宇宙に連れて行ってくれる。彼が世界を宇宙に連れていく、そういう計画です」と発言。現在構想されているプロジェクトの理想像にも言及した。

「ロケットを宇宙ステーションに飛ばして、撮影をします。うまくいけば、(トムは)宇宙ステーションから出て宇宙遊泳をする、初めての民間人となります。」

『ミッション:インポッシブル』シリーズで捨て身のスタントに挑み、『トップガン マーヴェリック』でもその精神をスクリーンにありありと刻み込んだトムは、現在『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』および『PART TWO』の撮影中。先日は、その撮影現場でメッセージ映像を撮るためだけにわざわざ危険なスタントに挑戦している様子も公開され、映画ファンの度肝を抜いたばかりだ。しかし宇宙遊泳ともなれば、もはやそれ以上のスタントは存在しないように思われる。

本作は2020年から企画されていたもので、トムはコロナ禍のさなかにユニバーサル側に企画を直接打診していたとのこと。ラングレー氏によると「物語の大部分は地球が舞台ですが、主人公は危機を救うために宇宙に行かなければならなくなる」という。以前の報道でも、本作では一部のシーンを国際宇宙ステーション(ISS)で撮影する予定で、大部分は地球上での撮影になると伝えられていた。

ユニバーサルは2023年に撮影を実施したい意向で、製作費は約2億ドルとなる見込み。『ミッション:インポッシブル』2部作の撮影終了後、本格的に企画が動き出すものとみられる。プロデューサーはトム、リーマン、マッカリーのほか、『市民K』(2019)などドキュメンタリー映画を手がけるP・J・ヴァン・サンドウィック。

Source: BBC

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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