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『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』レイア・オーガナ、『最後のジェダイ』の映像使用せず ─ 『フォースの覚醒』未使用映像のみで登場

キャリー・フィッシャー
Photo by Riccardo Ghilardi photographer https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Actress_Carrie_Fisher_%C2%A9_Riccardo_Ghilardi_photographer.jpg

『スター・ウォーズ』スカイウォーカー・サーガの完結編となる映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』に、レイア・オーガナ将軍は過去の未使用映像で登場する。演じたキャリー・フィッシャーが2016年末に急逝したことを受けて、脚本・監督のJ・J・エイブラムスは、そのような方法でもレイアが登場できる物語を編み出したのだ。

今回、J・Jは『スカイウォーカーの夜明け』に使用されているレイアの映像が『フォースの覚醒』(2015)当時のものだけであることを明かした。2018年8月には『最後のジェダイ』(2018)当時の未使用映像も使用すると報じられていたが、これが正式に否定された格好だ。

Comicbook.comにて、J・Jはキャリーの出演シーンにまつわる作業をこのように語っている。

「(キャリーの)映像を見つけるのは難しくなかったですよ。僕のよく知っている映像でしたからね。(『スカイウォーカーの夜明け』で)使ったのは『フォースの覚醒』からのみ。『最後のジェダイ』で使われなかった映像は使用していません。(『フォースの覚醒』で)キャリーが撮影して、本編に使わなかったのは5、6個だったと思います。だから発見して、どんなものがあるかと確認するのは簡単でしたよ。」

キャリーの弟であるトッド・フィッシャー氏によると、ルーカスフィルムにあったキャリーの未使用映像は約8分間(これは『フォースの覚醒』の未使用映像のみと思われる)。J・Jは、それらの映像と繋がるようにストーリーを逆算して設計した。キャリーの映像には処理を施し、今回キャリーと共演する俳優の撮影では、映像がうまく繋がるようカメラアングルや照明が調整されたと伝えられている

したがって本作では、レイアの登場シーンをキャリー不在のなか撮影することになった。J・Jは「キャリーの性格やユーモアは本当に大きなもので、彼女は本当に素晴らしい方、そしてウィットに富んだ方でした」と振り返っているが、それはキャスト&スタッフの共通認識だったようだ。「彼女がいなくても、幸い僕たちは彼女を知っているし、大好きだから、彼女といた頃の感覚を思い出すのに時間はかかりませんでした」。レイア登場シーンの出来栄えに以前から大きな自信を示してきたJ・Jは、「ただキャリーの出番を4年前に撮っただけですよ」とさえ話している。

J・Jは『スカイウォーカーの夜明け』のレイアについて、「もしキャリーが生きていても描いたであろう物語を描けた」と述べていた。とはいえ、その創作のプロセスでは不思議な感覚を抱いたことも事実だったよう。「レイアに敬意を払うことが何よりも大切でした。だから物語に不可欠な部分を担ってもらったんですが、それでも(レイアは)一番重要なところにいない。だからすごく変な感じがして……僕たちのやったことに、ネガティブな余地があるかどうかはわからないんですけど」。

映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は2019年12月20日(金)日米同時公開

Source: Comicbook.com

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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