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『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』前監督コリン・トレボロウ、「原案」クレジットに残留へ

コリン・トレボロウ
Photo by Red Carpet Report on Mingle Media TV https://www.flickr.com/photos/minglemediatv/23481531320/ Remixed by THE RIVER

『スター・ウォーズ』スカイウォーカー・サーガの完結編となる『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』に、当初「エピソード9」の脚本・監督を務める予定だったコリン・トレボロウが「原案」としてクレジットされることがわかった。

Colliderによれば、このたび全米脚本家組合は『スカイウォーカーの夜明け』の脚本家クレジットを決定。「脚本(Screenplay)」には、完成版を執筆したJ・J・エイブラムス&クリス・テリオの2名がクレジットされ、「ジョージ・ルーカスによるキャラクターに基づく(Based on Characters Created by George Lucas)」との表記もなされるという。また本作には、「原案(Story)」として、かつて「エピソード9」の脚本を執筆していたデレク・コノリー&コリン・トレボロウがクレジットされる。脚本を執筆したJ・J&クリスの名前を加えて、「原案」には4人の名前が並ぶこととなった。

「原案」クレジットにデレク&コリンの名前が残ったことは、全米脚本家組合が、完成した映画に2人のアイデアが採用されていると判断したことを示している。2017年9月、コリンの降板が伝えられた際から、ルーカスフィルムが前任者2名の脚本に納得していないとの旨が伝えられており、また2019年4月には、J・Jが『スカイウォーカーの夜明け』再起用当時を振り返って「脚本はない、しかし公開日は決まっている」状況での「やり直し」が必要だったと語っていた。しかし結果的に、その作業は完全なる「やり直し」ではなく、デレク&コリン版の内容は完成版にも組み込まれたのである。

なお「エピソード9」からの降板後、コリン・トレボロウは一連の出来事について「映画の見方に影響を与えたくないので、あまり多くをお話ししたくない」とだけ語り、裏事情を明かすことはしていない。「子どもの頃、『スター・ウォーズ』は遥か彼方からやってくる贈り物でした。どうやって作られているかを語れば語るほど、ただの映画だということがバレてしまいます。でも(スター・ウォーズは)ただの映画じゃない。それ以上のものですから」。

『スター・ウォーズ』では、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)において、当初監督を務める予定だったフィル・ロード&クリス・ミラーが本撮影の後半で降板。その際、2人の名前は「エグゼクティブ・プロデューサー」として残された。

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Source: Collider

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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