『トイ・ストーリー4』フォーキー役が感じていた不安 ─ 『5』にも再登場「サプライズ大事にしたい」

『トイ・ストーリー』シリーズの第4作『トイ・ストーリー4』(2019)に登場したフォーキー役の声優トニー・ヘイルが、制作当時、自分の出番がまるごと大スターの声に差し替えられるのではないかと心配していたことを明かした。
フォーキーは、ウッディやバズたちの新たな持ち主となった少女ボニーが、先割れスプーンで作った“お手製おもちゃ”。本人は自分をゴミだと思っており、ことあるごとにゴミ箱に入ろうとするキャラクターだった。演じたトニー・ヘイルは、「Veep/ヴィープ」(2012-2019)をはじめ数々の映画・ドラマに出演しており、のちに『インサイド・ヘッド2』(2024)ではビビリ役を演じている。
もっとも『トイ・ストーリー4』の当時は、セリフの収録を終えても、本当に出ているという実感を持てずにいたそう。米Peopleでは、「予告編で自分の声を聞いたとき、ようやく自分が出ているのだと感じました。それまではずっと、“カットされるんだろうな、大スターに取って代わられるんだろうな”と思っていたんです」と語った。
フォーキーは続編『トイ・ストーリー5』にも再登場し、ヘイルもセリフの収録を終えている。ただし、今もなお物語の全体像はわかっていないようだ。「脚本の一部をもらえるので、少しだけは見ました。とてもすばらしかったです」と述べつつ、「僕はサプライズを大事にしたい。自分でもしっかり驚きたいんですよ」と語った。
ちなみに、ヘイルがフォーキーを演じていて一番気に入っているのは、「子どもが初めて作ったおもちゃ」であるところ。「フォーキーの世界で遊んでいると、シンプルさの力強さを感じます」という。
「だから児童書はこんなに人気があるんだ、と思います。大人でさえ児童書に惹かれるのは、そのシンプルさのおかげ。フォーキーはまさにシンプルなキャラクターです。フォークと、クリーナーの腕、アイスキャンディーの足。純粋なほどのシンプルさと新しさがあり、とても美しいと思いました。」
もしかすると、ヘイルのコメントは『トイ・ストーリー5』の内容にもつながっているのかもしれない。監督・脚本のアンドリュー・スタントンいわく、「今の子供たちは電子機器(タブレット)に夢中。おもちゃはかないません。テクノロジーがどこにでもある今の時代、おもちゃには強力なライバルがいるのです」。遊ぶためだけに作られたおもちゃと、なんでもできるタブレット。これを“シンプル”と“複雑”の対立として読めば──それはさすがに深読みというものだろうか。
映画『トイ・ストーリー5』は2026年夏公開(US公開は6月19日)。
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Source: People