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『ヴェノム』監督、制作中にマーベル・スタジオと面会せず ― ケヴィン・ファイギ社長には「お会いしていません」

ヴェノム
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マーベル屈指のダークヒーローを描く初めての単独映画『ヴェノム』は、製作の発表以来、ファンの間では“ある話題”でもちきりの作品だ。それは「スパイダーマンは登場するのか」ということ、そして「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)とは世界観を共有するのか」ということである。もっとも『ヴェノム』の製作陣はスパイダーマンの登場を否定しているし、2017年の時点でMCUとの世界観の共有も否定されている。

このたび米Metroの取材にて、『ヴェノム』のルーベン・フライシャー監督は、MCUの製作を統括するマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長と面会しなかったことを明かしている。

「(ケヴィン社長とは)まったくお会いしていません。いずれクロスオーバーできればいいなと思っていますが、僕たち(『ヴェノム』)の場合、製作全体が独立していましたから。」

ここでフライシャー監督は「いずれクロスオーバーできればいいな」と語っているが、すでに『ヴェノム』の製作チームは将来的なクロスオーバーに前向きだ。なにせ一部報道によれば、『ヴェノム』が米国でPG-13指定に収まったのは、ソニー幹部がスパイダーマンとの将来的な共演を見越して、R指定を避けるよう望んだからだというのである(ただし制作中にR指定となることが検討されたことはなかったともいわれているため、この方針は企画の初期段階で決定されたものとみられる)。

以前フライシャー監督は、スパイダーマンとヴェノムの共演は「必然だと思う」と述べ、さらにMCUでピーター・パーカー/スパイダーマンを演じているトム・ホランド、そして『ヴェノム』で主演を務めるトム・ハーディの二人がクロスオーバーの実現を熱望していることも明かしていた。あとは諸条件が整い、共演にふさわしい機会が用意されるだけというわけだろうか。

しかしながら現時点では、MCUと『ヴェノム』、ひいてはソニー・ピクチャーズが製作する「スパイダーマン」関連作品のクロスオーバーはもう少し先の話だといえそうだ。少なくともフライシャー監督とファイギ社長が面会していないということは、『ヴェノム』は将来的なクロスオーバーの準備をするような作品ではないとみられる。あくまでヴェノムを主人公とする単独映画であり、フライシャー監督が「エディ・ブロックとヴェノムを十分に掘り下げていますし、物語には非常に満足しています」と語った本作の全貌やいかに…!

映画『ヴェノム』は2018年11月2日(金)より全国ロードショー

『ヴェノム』公式サイト:http://www.venom-movie.jp/

Source: Metro

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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