『ヴェノム』製作陣、スパイダーマンの登場を改めて否定 ― 監督は対決を熱望「共演は必然だと思う」

米ソニー・ピクチャーズ製作、マーベル屈指のダークヒーローを描く映画『ヴェノム』のルーベン・フライシャー監督らが、同作へのスパイダーマンの登場を改めて否定した。

ヴェノムといえば、コミックの世界ではスパイダーマンの宿敵として知られ、サム・ライミ監督による『スパイダーマン3』(2007)で実写映画化を果たしたキャラクター。これまで『ヴェノム』へのスパイダーマンの登場については諸説ささやかれ、関係者たちもあえて明言を避けてきた。しかしフライシャー監督は、このたび比較的明瞭な言葉によって、スパイダーマンの登場を否定するコメントを発している。

「スパイダーマンを登場させられないのは明らかだった」

『ヴェノム』の米国公開を間近に控えた2018年9月末、米国メディアはフライシャー監督への取材を相次いで実施している。その中で監督は、「なんにせよ、『ヴェノム』に(スパイダーマンを)登場させられないことはもともと明らかでした」(米ComicBook.com)、「スパイダーマンを出せないことはわかっていましたし、出したいとも思いませんでした」(米LRM)と述べているのだ。『ヴェノム』がマーベル・シネマティック・ユニバースと世界観を共有していないことはしばしば語られてきたが、スパイダーマンの登場がここまで直接的に否定されたのは今回が初めてといっていいだろう。

ヴェノム

©&TM 2018 MARVEL

米LRMにて、フライシャー監督は「この映画はヴェノムの映画であって、そこから離れたくなかったんです。エディ・ブロックとヴェノムを十分に掘り下げていますし、物語には非常に満足しています」と述べている。
しかし、“スパイダーマンの宿敵”というアイデンティティを持つキャラクターのオリジン・ストーリーを“スパイダーマン抜き”で描くという作業は難しいものだったようだ。米Screen Rantにて、監督はこのようにも語っているのである。

「スパイダーマンによって形作られているキャラクターの映画をスパイダーマンなしでどうやって作るのか、というのはすごく難しかったですね。オリジナルで独創的なものを考え出すというクリエイティブな挑戦でした。この映画で僕が一番誇りに思っているのは、ほかのスーパーヒーロー映画とは異なるものになったと感じられるところです。」

その一方で、監督は『ヴェノム』について「将来、最高の対決をするための基礎作りをした」作品だとも口にしている。『ヴェノム』への登場を否定するコメントのかたわら、監督は将来的にスパイダーマンとヴェノムが対決することを強く望んでいるのだ。

「(スパイダーマンとヴェノムの共演は)エキサイティングなストーリーになるでしょうね。スパイダーマンとヴェノムの対決を見てみたくないと言ってしまえば、それは嘘になってしまいますよ。(共演は)必然だと思います。トム・ホランドもトム・ハーディも実現を楽しみにしていますし、問題はいつ、どこでやるのかということなんですよ。」

 

実はフライシャー監督、『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)、続編『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)のジョン・ワッツ監督とは友人同士であり、トム・ホランドとも会ったことがあるそう。ComicBook.comの取材にて、監督はホランド演じるピーター・パーカー/スパイダーマンを絶賛しているのだ。

「トム・ホランドは最高のスパイダーマンだと思います。『スパイダーマン:ホームカミング』は大好きな映画ですし、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』もすごく楽しみにしてるんですよ。[中略]彼とトム・ハーディが肩を並べるのを見るのがとても楽しみですね。」

ちなみに監督は、「ヴェノムの世界には、いつか(スパイダーマンと)出会ってほしい敵がほかにもいるんです」(LRM)ともコメントしている。どうやらスパイダーマンとヴェノムの共演のみならず、より大規模なクロスオーバーの実現を望んでいるようだ…!

スパイダーマン:ホームカミング

『スパイダーマン:ホームカミング』ブルーレイ&DVD発売中 © 2017 Columbia Pictures Industries, Inc. and LSC Film Corporation. All Rights Reserved. | MARVEL and all related character names: © & ™ 2017 MARVEL.

ソニー・ピクチャーズは、いずれスパイダーマンとヴェノムの共演を実現させるべく、米国における『ヴェノム』のレーティングをPG-13指定にするよう求めたとされている。スタジオやフライシャー監督は、トム・ホランド演じるスパイダーマン、トム・ハーディ演じるヴェノムの共演をすでに視野に入れているわけだ。
プロデューサーのマット・トルマック氏は、LRMの取材にて、『ヴェノム』が「独立した映画」であることを改めて明言したうえで、今後のクロスオーバーについては可能性をきちんと残していた。

「我々はヴェノムの単独映画を作ることを目指していました。ストーリーテリングの可能性は大きく開かれていますが、(今回は)エディ・ブロックとヴェノムの映画を作ったんです。現時点では『ヴェノム』の世界に生きているキャラクターで、独立した作品。ただし(今後は)あらゆることができますし、次のストーリーがどこへ向かっていくかはいずれわかることですよ。」

映画『ヴェノム』は2018年11月2日(金)より全国ロードショー。

『ヴェノム』公式サイト:http://www.venom-movie.jp/

Sources: ComicBook.com, LRM(1, 2), SR(1, 2

About the author

THE RIVER編集部。わかりやすいことはそのままに、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすくお伝えしたいと思っています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp へ。

JOIN THE DISCUSSION

※承認されたコメントのみ掲載されます。

Comments

  • かわーん 2018年10月1日 at 10:48 AM

    トムホランド≠スパイダーマンがカメオ出演するんだろうと思ってた。

    Reply