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サム・ライミ、帰ってきて!スパイダーマンのスピンオフ映画『ヴェノム』はSFホラー作品、2017年秋より撮影か

先日、劇場公開日が発表された映画『ヴェノム』の続報が到着した。スパイダーマンの宿敵であるヴィランを主人公とした本作は、どうやら「SFホラー映画」になるらしい?

今回の情報源は、映画情報サイト「マイ・エンターテイメント・ワールド」だ。同サイトに掲載された情報によると、『ヴェノム』のジャンルは「アクション/ホラー/Sci-Fi」になるという。これが真実なら、以前よりにわかに囁かれていた、ヴェノムのダークな側面を強調した作品になることは間違いなさそうだ。『デッドプール』や『ローガン』のように、“R指定アメコミ映画”の仲間入りを果たす可能性もあるだろう。

また同サイトの情報では、『ヴェノム』の撮影は2017年秋よりスタートするという。劇場公開まで約1年という時期の撮影開始は、決してバタバタするわけでも、時間がなさすぎるわけでもないスケジュールだといえるだろう。しかし本作には、まだ気になるところが残されている……。

『ヴェノム』いくつかの不安

スピンオフ映画『ヴェノム』の大きな特徴は、マーベル・スタジオ主導のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」とは世界観を共有しないということである。おそらく本作は、ソニー・ピクチャーズの映画製作部門会長であるトム・ロスマン氏が以前より構想を語っていた「スパイダーマン・ユニバース」の第一作になるとみられる。

ところが問題は、トム・ホランドによってリブートされる『スパイダーマン』シリーズが、MCUと世界観を共有していることだ。リブート後のシリーズ第一作となる『スパイダーマン ホームカミング』には、ロバート・ダウニー・Jr.扮するトニー・スターク/アイアンマンが重要なポジションで登場するし、すでにスパイダーマン本人が『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』に登場している。MCUに所属したスパイダーマンが、MCUとは無関係の『ヴェノム』に登場することはできるのだろうか? また一部のファンは、仮にスパイダーマンが登場しない場合、どのように『ヴェノム』が成立しうるのかと心配しているようだ。

また、もう一つ気になるのは『ヴェノム』の製作スピードだ。撮影は2017年秋に始まるとして、いったい誰が監督を務めるのだろうか。脚本を担当するのは、ドラマ『暴走地区-ZOO-』などを手がけたスコット・ローゼンバーグと、『アメイジング・スパイダーマン2』を執筆したジェフ・ピンクナーに決定しているが、未だメガホンを取る人物はわかっていない。現在、急ピッチで撮影に向けての準備が進められている状況だろう。

もし『ヴェノム』が「スパイダーマン・ユニバース」の第一作に、そして本当にSFホラー映画になるのであれば、筆者としては、やはり監督にはサム・ライミに戻ってきてもらいたいところだが、さすがに安直だろうか。『スパイダーマン』3部作を撮り、ヴェノムを実写映画化した実績と、“ホラー映画の巨匠”としての手腕を、本作なら存分に振るうことができるはずだが……。

『ヴェノム』は2018年10月5日に米国公開予定

Sources: http://screenrant.com/venom-movie-filming-fall-2017-horror-sci-fi-genre/
http://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/spider-man-spin-venom-gets-a-release-date-986880
Eyecatch Image: http://www.slashfilm.com/venom-movie/
(C) 2007 Sony Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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