キャプテン・アメリカはウィル・スミスやザ・ロックのような容姿であるべき? ─ 『キック・アス2』監督、マーベルに提案したアイデアを明かす

映画『アイアンマン』(2008)によってマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の開幕が告げられた頃、ハリウッドではあるひとりの映画監督がマーベル・スタジオにアイデアを持ち込もうと必死になっていた。もしそのアイデアが通っていたら、MCUは全く違う道を歩んでいたかもしれない。
のちに『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』(2013)を手がけることになるジェフ・ワドロウは、大のアメコミファン。最近出演した米ポッドキャスト番組では、スーパーヒーロー映画を「ものすごく作りたい」と熱意を明かしながら、「いくつかは惜しいところまでいったんです」と過去を振り返っている。惜しかったという企画の一つが、『キャプテン・アメリカ』の単独映画だったそうだ。
「2008年に『アイアンマン』が公開された時、マネージャーに電話して、こう伝えました。“マーベルになんとか繋いでくれ。彼らが次に何をしようとしているかは分からないけど、この映画はとにかくゲームチェンジャーだ。ピッチしにいきたいんだ”と。あの時は、彼らが『キャプテン・アメリカ』の映画を作るなど、百万年待ってもありえないと思っていましたが、私は『キャプテン・アメリカ』のピッチを思いついたんです。」
情熱みなぎる当時のワドロウは、マーベル・スタジオにピッチする機会に恵まれたという。しかし、「アイデアが彼らのやろうとしていたことからあまりにもかけ離れていた」ために、提案は通らなかったそうだ。「自分の中で、キャプテン・アメリカは金髪の白人であるべきではないと考えていました。それはアーリア人(※)的な考え方だと」。
そんなワドロウ、キャプテン・アメリカ役にふさわしい俳優には、ウィル・スミスとザ・ロックことドウェイン・ジョンソンを思い描いていたとか。「最終的に彼らには別の計画があったようです」と当時を振り返った。なお、のちにウィルは『スーサイド・スクワッド』(2016)のデッド・ショット役、ドウェインは『ブラックアダム』(2022)のブラックアダム役として、アメコミ映画に出演している。
ちなみにワドロウ自身、『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』のほかに『ブラッドショット』(2020)でも脚本を務めるなど、アメコミ作品での活躍を続けているが、「大きなスーパーヒーロー映画」をもう一度作りたいという。
(※)アーリア人…金髪、青い瞳、長身を身体的特徴とする民族。かつて独裁者アドルフ・ヒトラー率いるナチスドイツは、ドイツ国民を「アーリア人」の一民族として賛美し、ユダヤ人をはじめとするその他の民族を「非アーリア人」として迫害を進めた。
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Source:A Trip to the Movies with Alex Zane