「ワンダヴィジョン」ヴィジョン役ポール・ベタニー、マーベルからのお呼び出しをクビ宣告と勘違いしていた

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)フェーズ4の1発目「ワンダヴィジョン」(2020)を華々しくスタートさせた主演のワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ役エリザベス・オルセンとヴィジョン役ポール・ベタニー。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)からの続投となるオルセンに対して、ベタニーは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』以来およそ3年ぶりのMCU復帰となる。
2008年に公開された『アイアンマン』J.A.R.V.I.S.役から数えればMCU歴が長いベタニーだが、久々のフランチャイズ復帰に緊張していたのだろう。マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が「ワンダヴィジョン」の企画を提案しようとかけてきた電話を、クビを伝えるものと勘違いしていたのだという。ファイギ社長との当時のやり取りを米The Hollywood Reporterにて振り返っている。
ベタニーがファイギ社長から電話を受け取ったのは、『インフィニティ・ウォー』での出演後、契約が満了した時期だという。同作が公開された2018年4月以降のことだろう。「オフィスに来られる?」とファイギから頼まれたベタニーはその時、「契約が済んでいるのに上司からオフィスに来るよう頼まれた時」を想像し、フランチャイズからの“クビ”をすぐさま悟ったのだそう。それから、ファイギと面会すべくオフィスに出向いたベタニーは、以下のように当時を回顧する。
「部屋に入ったのですが、それまで素晴らしい時間を過ごさせてもらったので、2人の間で気まずくなりたくありませんでした。なので開口一番、“ケヴィン、ルイス(・デスポジート、プロデューサー)。あなたたちを愛しています。もう分かっていますから。最高な冒険でしたし、苦い思いも全くありません”と彼らに言ったんです。それでケヴィンが、“え、辞めちゃうの?”って。僕が“クビにするんじゃないですか?”って聞き返すと、“違いますよ、TV番組の提案をしようと思っていたんです”って言ってくれました。“あ、なるほど。じゃあ、やります”って即答しました(笑)。」
まるで「ワンダヴィジョン」で軽快に展開されるコントのようなやり取りだが、受話器を取った時から勘違いしていたベタニーも、ファイギ社長から真相を伝えられた時はホッと一息胸を撫で下ろしたことだろう。ベタニーは改めて、「ずっとクビになるかと思ってました。クビのことだけ考えて生活してきました」と、面会前に抱いていた不安を鮮明に顧みた。
出演依頼だということに気づくや即答で快諾したベタニーは「ワンダヴィジョン」配信開始前の2020年11月、こんなことを語っていた。「撮影も終盤になってくると、僕たち全員が高ぶっていました。そのまま番組を続けたかったです。巡業なんかにでも出たかったですよ」。久々の復帰とだけあり、相当楽しかったということだろう。本シリーズ終了後、『ドクター・ストレンジ』続編に出演するワンダ役のオルセンに対して、今後のMCUでの登場予定は伝えられていないベタニー。仮に再び出演の依頼を受けた時には、“やります”と即答する姿が目に浮かぶようだ。
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Source: THR