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【ネタバレ】「ワンダヴィジョン」アノ人の初期構想案が明らかに ─ 「メンター的な存在だった」、脚本家が変更の理由明かす

ワンダヴィジョン
『ワンダヴィジョン』 ディズニープラスで配信中 (c) 2021 Marvel

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)フェーズ4の先陣を切った「ワンダヴィジョン」では、小さな町ウエストビューを舞台に壮大な結末が訪れた。ワンダとヴィジョンの前には思いがけない人物が立ちはだかることとなったが、そのキャラクターの初期構想案は、実際に作中で見られたものとは大きく違っていたのだとか。脚本を務めたジャック・シェイファーが明かしている。

この記事には、「ワンダヴィジョン」最終話までのネタバレが含まれています。本編をご鑑賞後にお読み下さい。

ワンダヴィジョン
『ワンダヴィジョン』 ディズニープラスで配信中 (c) 2021 Marvel

「ワンダヴィジョン」では、物語の前半でこそワンダとヴィジョンの理想的な新生活が描かれるも、次第に不穏な空気が街を漂い、第7話にて黒幕なる人物が遂に姿を現した。アグネスという名でワンダの隣人を装っていた魔女アガサ・ハークネスだ。裏でウエストビューの住民を操り、最終話ではワンダとの激闘を繰り広げたアガサ。本作のメインヴィランとなった彼女だが、企画当初は全く異なる設定だった。

全9話の配信が終わり、多くのファンが「ワンダヴィジョン」ロスに陥っている中、ジャック・シェイファーが本作の裏話を米ET Onlineにて披露してくれている。アガサのキャラクター設定について言及したシェイファーは「初期段階では、彼女はもっと(ワンダの)メンターのような役割だったんです」と発言。それから物語の設計が本格的に進められていくうちに、アガサに求められる役割が変化していったようだ。

「会議室に入って、エピソードをもっと理にかなったやり方で分解していったときに、適切な悪役を設けることこそが、(物語の)構造にすごく上手くはまることが鮮明になったんです。それで彼女(アガサ)はそっちの方向へと進んでいきました。

その一方で、シェイファーは結果的に悪役として生みだされた劇中でのアガサに見られる“メンター”としての側面についても説明する。「私たちは彼女が(ワンダの)メンターや先生、パートナー、そして親友となる可能性を見失わないようにしました」。たしかに、新生活に不慣れなワンダにいち早く助けの手を差し伸べたのはアガサだ。そしてアガサとワンダは、ある時点までは着実に仲を深めていった。シェイファーは、初期構想案が「彼女たちが一緒にいる場面に影響を与えている」と改めて強調している。

ところで、企画当初のアガサに与えられていた設定は、原作コミックのストーリーから大きく影響を受けているものと思われる。というのも、コミックでのアガサは、自分に秘められた力をコントロール出来ずにいるワンダの師として登場するのだ。魔力の制御方法を伝授していくアガサは、ワンダとの間に師弟関係を築き上げていく。

仮にこの師弟関係がドラマでも踏襲された場合、2人の関係を象徴する場面が構想されていたようだ。「ストーリーではこういう案もありました」と話すシェイファーは、つぎのようにそのシーンを明かす。「ワンダとアガサが夕日に向かって一緒に歩いていくんです」。今では幻となった初期の構想案だが、もしも採用されていたなら、それは「ワンダヴィジョン」の結末を大きく書き換えることになっただろう。

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Source: ET Online

Writer

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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