DC映画『ウォッチメン』は「時代の先駆けだった」 ― コメディアン役俳優、改めて絶賛

アラン・ムーア原作、デイヴ・ギボンズ作画によるDCコミックスの傑作『ウォッチメン』(小学館集英社プロダクション刊)。2009年にこの作品を映画化したのが、のちにDC映画ユニバースの仕掛け人となるザック・スナイダーだった。賛否両論を呼びながら現在も根強いファンが存在する本作について、エドワード・ブレイク/コメディアン役のジェフリー・ディーン・モーガンが改めて賛辞を送っている。
.@JDMorgan says #Watchmen was ahead of its time: “I’m very proud of that movie” #RampagePremiere pic.twitter.com/PrUEucFnkR
— Variety (@Variety) 2018年4月5日
出演最新作『ランペイジ 巨獣大乱闘』(5月18日公開)のワールド・プレミアに登場したジェフリーは、『ウォッチメン』を自身の言葉でこう回想している。
「『ウォッチメン』のことは誇りに思っていますよ。今でもあの映画を見つけて、観てくれる人たちがいる。永遠にファンが生まれていく作品だと思います。時代の先駆けでしたね。非常に誇りに思っている、という以外にどう言っていいかわからないんです。少し前、(テレビの)チャンネルを回していて、映画の後半を観ましたよ。素晴らしかった。」
ジェフリーの言葉通り、一部から熱狂的な支持を集める映画版『ウォッチメン』は、公開から約10年の時を経て、まごうかたなきカルト映画の名作へと仲間入りを果たしたように思われる。しかし「時代の先駆けだった」という言い回しからは、まだヒーロー映画が隆盛を迎えていなかったがゆえに適切な評価を得られなかったという悔しさもうかがえるだろう。
ファンの熱望によってディレクターズ・カット版やアルティメット・カット版が米国でリリースされた(日本では未発売)本作は、ナイトオウル役のパトリック・ウィルソンも「撮影は本当に楽しかった」と語るなど、出演者からも深く愛された一本だった。ぜひ再評価の機会が与えられることを祈りたい……。
ちなみに、コミック『ウォッチメン』は現在テレビシリーズ化の企画が進行中。こちらにザック・スナイダーは関与しておらず、製作統括(ショーランナー)にはドラマ『LOST』(2004-2010)のデイモン・リンデロフが起用されている。
Source: Variety
Eyecatch Image: Photo by Tristan Bowersox