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『アベンジャーズ/エンドゲーム』ルッソ兄弟がMCUの「フェイズ5」に求めるものとは

アベンジャーズ/エンドゲーム
© 2019 MARVEL

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のキーパーソンといえば、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギ、『アイアンマン』(2008)監督のジョン・ファヴロー、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのジェームズ・ガン、そして『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)のアンソニー&ジョー・ルッソであろう。現在ふたりはMCUを離れ、独自のプロジェクトをいくつも手がけている。

MCUも『アベンジャーズ/エンドゲーム』ののち、2021年の『ブラック・ウィドウ』から“フェイズ4”に入った。映画とドラマシリーズの同時展開によるフェイズ4は早くも長い道のりを有しており、発表済みの作品の約半分が公開・配信されている状況だ。では、いずれ来る“フェイズ5”にルッソ兄弟が期待するものとは?

ふたりの最新作『グレイマン』のプレミア・イベントにて、米Varietyは「フェイズ5ではどんなものを観たいですか?」と質問。ルッソ兄弟はそれぞれ一瞬だけ考えてから、すぐにこう答えている。

アンソニー:彼らが今やっていること。より冒険的で、挑戦的で、実験的なこと。驚くようなところに連れていってほしいですね

ジョー:リスクと多様性。彼らがやっていることすべてです。

すでにフェイズ4はシャン・チーやエターナルズ、ムーンナイトやミズ・マーベルなど新たなヒーローを多数登場させ、いくつものストーリーをあらゆる方面から描く“挑戦的”なアプローチとなっている。『アイアンマン』から『アベンジャーズ/エンドゲーム』までの流れに比べると「方向性がわからない」との批判も少なくないのが現状だが、おそらく全体のプランはケヴィン・ファイギの頭の中にあることだろう。

ルッソ兄弟は『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)からキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)の物語を紡いできたが、いまやキャプテン・アメリカの名前もサム・ウィルソン(アンソニー・マッキー)に引き継がれた。ストーリーテラーもルッソ兄弟ではなく別のフィルムメーカーが担うこととなり、あらゆる意味で世代交代が行われている。

もっともMCUが“フェイズ5”を迎えるには、その前に現在進行中のフェイズ4に何らかの決着がつかなければならない。これから先、物語はどのように転がっていくのか。かつてマーベルとルッソ兄弟が大切にしていた冒険と挑戦は、今後どのように形を変えつつ継承されていくのか……。

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Source: Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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