『インクレディブル・ハルク』アボミネーションの復活、『シャン・チー』がふさわしかった理由 ─ 「シーハルク」での再登場に先がけて

2021年6月、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作『シャン・チー/テン・リングスの伝説』に、とあるサプライズが仕掛けられていることが早くも判明した。MCU黎明期の一作、『インクレディブル・ハルク』(2008)のヴィランであるアボミネーションの登場が予告編で明らかになったのだ。闘技場のリングと思しき場所で、アボミネーションはドクター・ストレンジの相棒ウォンと戦っている。
約13年の沈黙を破り、なぜアボミネーションが『シャン・チー』で復活することになったのか? 米Comicbook.comでは、プロデューサーのジョナサン・シュワルツ氏がその舞台裏を語った。アボミネーションの再登場が確定するよりも先に、まずは激しいファイトシーンがあることが決まっていたというのである。
「デスティン(・ダニエル・クレットン監督)と私は、おなじみのキャラクター同士が派手に戦う場面をやる必要があるとわかっていました。そこで、誰がふさわしいか、誰が面白いか、誰なら良い戦いになるかという話し合いをしたんです。そして、最終的にアボミネーションがいいと決まった。今後の登場を考えれば、もっともストーリーの筋が通るように思いましたし、とにかくクールな、最高の戦いになるだろうと。」
シュワルツ氏がこう述べているように、すでにアボミネーションは今後のMCU作品にも姿を現すことが決定済み。ハルク/ブルース・バナーと因縁の深いアボミネーション/エミル・ブロンスキー(ティム・ロス)は、ブルースが再び登場するドラマシリーズ「シーハルク(原題)」にも登場するのだ。こうした展開も見据え、シュワルツ氏は「アボミネーションの見た目を一新するには(『シャン・チー』が)ふさわしかった」とも述べている。
かねてより、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は『シャン・チー』と『アイアンマン』(2008)を比較したコメントを繰り返しており、劇中には『インクレディブル・ハルク』からアボミネーションが登場する。MCUの歴史にきわめて意識的な本作は、ここからどのような地点を目指すことになるのか。『ブラック・ウィドウ』(2021)を経て、これが新たな物語の幕開けといっても過言ではなさそうだ。
映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』は2021年9月3日(金)全国公開。
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Source: Comicbook.com