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「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」なぜ全6話なのか、理由は「クオリティ」 ─ マーベル社長が明かす

ファルコン&ウィンター・ソルジャー
ディズニープラス オリジナルドラマシリーズ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』 3月19日(金)日米同時配信

マーベル・シネマティック・ユニバースのドラマシリーズ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」は、公式発表によると、1話あたり40~50分の全6話構成。待ちに待ったサム&バッキーの物語、“もっと観たい”と考えるファンも少なくないはずだが、なぜ本作は短めのシリーズ構成となったのか? マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が、米テレビ批評家協会のプレスツアーにて真意を語った。

ファイギ社長によると、本作のアイデアが生まれたきっかけは『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)。ファルコン/サム・ウィルソン役のアンソニー・マッキー、ウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ役のセバスチャン・スタンの優れた相性を目の当たりにして、「二人の物語や背景、それぞれのストーリーを掘り下げなければ」と考えたという。

「二人(サム&バッキー)のことはもっと知りたいと常に考えていました。『ウィンター・ソルジャー』と『シビル・ウォー』では、それぞれがキャプテン・アメリカの親友としてわずかに関わり合っている。面白い関係性だから、機会があれば二人のシリーズを作りたいなと。そして、Disney+がその機会を作ってくれたんです。」

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ファイギ社長いわく、物語が全6話構成となったのは「自分たちの物語を語る上で最もふさわしかったから」だという。全6話構成(あるいは計6時間)、もしくは『ワンダヴィジョン』のように短い9話構成がベストだというのだが、その背景には製作費の問題があるようだ。「テレビシリーズの製作費は決して多くないんですが、こうすればエピソードごとの予算は高くなり、今言ったようなことをクリアすることができます」

既報によると、マーベル・スタジオは計6時間(360分)を目安に各シリーズを構想しており、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」のほか、「ロキ」「ムーンナイト」が全6話構成を予定。“法廷コメディ”だという「シーハルク」は全10話構成、各話30分の予定と伝えられている。配信サービスの特性を活かし、シリーズごとにエピソード数は決定されるということだ。いずれも判断基準は、それぞれの作品にふさわしい物語と、必要なクオリティを実現できる予算配分ということだろう。

ディズニープラス オリジナルドラマシリーズ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」は、2021年3月19日(金)日米同時配信。

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Sources: Deadline, Rotten Tomatoes

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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