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なぜヒーローには犠牲が必要なのか?『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』監督、脚本へのこだわり語る

映画アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーおよび『アベンジャーズ/エンドゲーム(邦題未定、原題:Avengers: Endgame)』を手がけるアンソニー&ジョー・ルッソ監督が、撮影現場にてファンからの質問に答えている。中国最大のSNS、Weiboにて寄せられた質問に対し、両監督がそのうち3つに回答する映像が公開されたのだ。同映像はルッソ監督のWeiboページ(要会員登録)にて見ることができる。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』といえば、2008年『アイアンマン』に始まったマーベル・シネマティック・ユニバースの集大成として製作されている作品だ。闇の帝王サノスの攻撃を受け、ヒーローたちは過酷な戦いに身を投じていく。とあるファンがルッソ監督に尋ねたのは、本作でヒーローたちはいかなる試練に直面するのか、ファンはどんな犠牲を受け止めなければならないのかということだった……。

サノスの脅威、ヒーローたちの犠牲

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でヒーローたちがどんな展開を迎えるのかを考える前に、まずはヴィランとして本領を発揮するサノスについて触れておかねばならないだろう。
アンソニー・ルッソ監督が以前「ほとんど主役の一人」だと語り、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が「なぜサノスが最強かつ最悪なのか、冒頭5分間で理解できる」明かした、その圧倒的なエネルギーと存在感は、ジョー・ルッソ監督にとっても非常に重要なポイントなのだという。

「観客の皆さんにサノスを知ってもらうのをすごく楽しみにしています。非常に興味深く、複雑なヴィランですよ。[中略]彼のモチベーション――病的なまでの――には説得力があるし、これはあらゆる意味でサノスの映画だと思っているんです。みなさんがサノスにどう反応するのかもすごく楽しみですね。」

むろん、ジョー監督が思い入れを示すようなサノスの行動は、そのままヒーローたちに直接ぶつけられることになるだろう。従来のヴィランとは比べ物にならない威力を受け止める彼らは、そして観客たちは、どんな風景を見ることになるのか……。

「最高の物語を描くため、すべてのエネルギーと努力、思考、情熱を捧げています」と前置きしながら、ジョー監督は、本作でヒーローが負うことになる傷と犠牲について、その思いと意図を語っている。

「僕たちは、最高の物語には“危機”があると思っています。(人々が)真実の感情に触れるため、登場人物は犠牲を払わねばなりません。ヒーローは試練を受けねばならず、その冒険の途中では何かを失うかもしれない。ヒーローたちが痛みを感じ、犠牲を払うことが大切なのは、最高のストーリーテリングのためだけでなく、それが(観客の)想像力を喚起するから、今の世界には想像力を刺激するものがたくさん必要だからです。
(ヒーローの犠牲を)これまでみなさんに受け止めてもらえたかどうかはわかりませんが、このことは約束します。できるかぎり最高の物語を描くため、全力を尽くすつもりです。そこでみなさんがどうするかは、みなさん次第なのです。」

思えばルッソ監督は『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)や『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)において、社会の世相やアメリカの状況を背後に匂わせながら、普遍的なテーマを備えた作劇でヒーローたちの戦いを描いてきた。『アベンジャーズ』の新たな2作品も、そうした同時代性や社会性、現在を生きる観客へのメッセージを周到に織り込んだ映画になっているのかもしれない。

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は2018年4月29日より全国ロードショー。『アベンジャーズ/エンドゲーム(邦題未定、原題:Avengers: Endgame)』は2019年4月26日(金)公開予定だ。

Sources: http://comicbook.com/marvel/2017/12/30/avengers-infinity-war-deaths/
http://comicbook.com/marvel/2017/12/30/avengers-infinity-war-thanos/
https://www.weibo.com/tv/v/9a21b3cedc7c97fdcc8eebaa21fa6dc9?fid=1034:9a21b3cedc7c97fdcc8eebaa21fa6dc9
©THE RIVER

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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