ザック・スナイダー、『ジャスティス・リーグ』劇場公開版を観ていない理由が明らかに

ザック・スナイダー監督が、自身が降板した映画『ジャスティス・リーグ』(2017)劇場公開版を未だ観ていない理由が明らかになった。
『マン・オブ・スティール』(2013)や『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)で、DCコミックス原作映画のダークでシリアスな方向性を決定付けたザック・スナイダーは、『ジャスティス・リーグ』の製作中、愛娘の死を受けて降板。製作は『アベンジャーズ』(2012)のジョス・ウェドン監督が引き継いだが、仕上がりは当初ザックが構想した映画とは異なるものとなった。
その世界観やキャラクター造形に心血を注ぎ、途中までとは言え監督業に専念しながら、最終的にはザックを離れて完成した『ジャスティス・リーグ』。監督は以前にも、完成版に登場するセリフを知らない様子を見せており、「正直に言うと、降板してから(『ジャスティス・リーグ』を)観ていないんですよ」とも語っていたことがあった。
公開から2年、未だに『ジャスティス・リーグ』劇場公開版を観ていないのはなぜか。監督が愛用するSNS「VERO」にて、ファンとのやりとりの中で次のように明らかにした。
He still hasn’t seen it. Good. pic.twitter.com/A6mCzhFPSM
— #ZackSnydersJusticeLeague Oscar (@ApokolipsOscar) 2019年12月24日
「理由はいろいろ……僕が信用してる人たちが劇場公開版とトゥルー・カットを観て、絶対観ないほうがいいって言われて。」
ザック・スナイダー監督が構想したとされるカットは、ファンの間で「スナイダー・カット」と呼ばれ、完成と公開が渇望されている。これをめぐって「存在する」「存在しない」といった声が様々ある中、監督は「本当なのか?存在するのか?もちろん、あります」と表明。214分の上映時間であることも示唆されている。
また、『ジャスティス・リーグ』脚本家のクリス・テリオが、(同じく脚本を手掛けた)『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』公開後の「ある時点で、ある事をお話すると約束しましょう」とも予告しており、目が離せなくなっている。それにしても、劇場公開版は「絶対に観ないほうが良い」と伝えられたという裏話は、なんとも複雑だが……。