MCU新ドラマ「ワンダーマン」主演に『アクアマン』ブラックマンタ役俳優が決定 ─ DCからマーベルへ

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新作ドラマシリーズ「ワンダーマン(原題:Wonder Man)」の主演俳優として、DC映画『アクアマン』シリーズのブラックマンタ役で知られるヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世が起用されたことがわかった。米Deadlineが報じている。
ヤーヤが演じるのは、主人公のワンダーマン/サイモン・ウィリアムズ。コミックでは1964年に初登場したヒーローで、大富豪の息子として生まれるも亡き父の会社を経営難に陥らせたあげく、実兄にそそのかされて会社の金を横領して逮捕されてしまう。そこにバロン・ジモが現れ、イオンエネルギーを注入され、超人的な身体能力や飛行能力を手に入れた。当初はヴィランとして登場したが、のちにヒーローとしてアベンジャーズにも正式参加。チームの中でも古参のヒーローだ。
ドラマ版のストーリーやキャラクター設定は不明だが、本作は“ハリウッドを風刺する作品”になるとのこと。『アイアンマン3』(2013)『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)より、ベン・キングズレー演じるトレヴァー・スラッテリーも再登場する。コミックのサイモンには俳優・スタントマンとして働く設定があるほか、トレヴァーも『アイアンマン3』ではテン・リングスの首領マンダリンを演じる売れない俳優だった。本作ではこうした設定を活かし、ハリウッドが舞台のひとつになると考えられる。
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「ワンダーマン」でMCU作品に初出演となるヤーヤは、『アクアマン』のほか、同じくDCコミックス原作ドラマ「ウォッチメン」(2020)にも出演し、エミー賞のリミテッドシリーズ部門で助演男優賞を受賞。2023年12月に『アクアマン』の続編映画『Aquaman and the Lost Kingdom(原題)』を控える中でのMCU参入、どちらの作品も主要キャストという珍しい例となる。
そのほか、ヤーヤは『マトリックス レザレクションズ』(2021)や『アンビュランス』(2022)『キャンディマン』(2021)『シカゴ7裁判』(2020)など数々の話題作に出演。脇役ながら、ジョーダン・ピール監督『アス』(2019)や『グレイテスト・ショーマン』(2017)にも出演していた。今後もドウェイン・ジョンソン共演の『Emergency Contact(原題)』をはじめ、複数の企画が待機中だ。
本作の製作総指揮を務めるのは、『シャン・チー』監督のデスティン・ダニエル・クレットン。脚本・製作総指揮は「ブルックリン・ナイン-ナイン」(2013−2021)脚本や「ホークアイ」(2021)コンサルティング・プロデューサーのアンドリュー・ゲストが務める。
ただし、クレットンは『アベンジャーズ/カーン・ダイナスティ(原題)』や、未発表ながら『シャン・チー』続編を準備中の多忙の身で、エピソード監督を兼任するかは不明。Deadlineは「クレットンは監督・製作総指揮を務める」と報じたが、米The Hollywood Reporterは「1話以上を監督する可能性がある」と記すにとどまった。
MCUドラマ「ワンダーマン」の撮影は2023年に実施される見込み。ディズニープラスでの配信となる。
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Source: Deadline, The Hollywood Reporter