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『ウォンカ』どうしてヒュー・グラントがウンパルンパ役? ─ 監督が語るヒラメキの瞬間

ヒュー・グラント
Photo by Julien Rath https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Hugh_Grant_%2711.jpg

あの「チャーリーとチョコレート工場」のウィリー・ウォンカとチョコレート工場の誕生秘話を描く映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』にて、ヒュー・グラントが演じるウンパルンパはひときわ強烈なインパクトを放っている。グラントのキャスティングに関しては、監督であるポール・キングの強い思いがあったことが英Empireなどで伝えられている。

ジョニー・デップ主演で世界的ヒットを記録した名作『チャーリーとチョコレート工場』(2005)の“夢のはじまり”を描く『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』では、若き日のウィリー・ウォンカをティモシー・シャラメが演じる。先日公開された予告編映像では、世界一のチョコレート工場を作ってみせると夢を抱くウォンカを、ウンパルンパがかき乱しそうな雰囲気が漂うが、キングは原作であるロアルド・ダール作「チョコレート工場の秘密」を読み返していた際にグラントの起用を思いついたそうだ。

「原作を振り返って、数々の詩を読み、ウンパルンパの皮肉っぽく、辛辣で、残酷で、愉快で、奇妙な声を聞いていると、『…おお、これってちょっとヒューっぽい!』ってなったんです。電球がついた瞬間でしたよ。ヒュー・グラントがウンパルンパだ!って。」

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キングがメガホンを取った『パディントン2』(2017)でもパディントンと敵対する落ち目の俳優、フェニックス・ブキャナン役を好演したグラント。『ブリジッド・ジョーンズ』シリーズや『ラブ・アクチュアリー』(2003)『ジェントルメン』(2020)などグラントのコメディセンスが活かされた作品は枚挙にいとまがないが、キングはThe Hollywood Reporterのインタビューでも「彼は私がこれまでに出会った中で最も面白くて、最も辛辣なやつです」とグラントの鋭いユーモアがウンパルンパ役起用の決め手であったことを言及している。

また、米Varietyによるとキングは現在も視覚効果の作業に取り組んでいるところのこと。「CGを使っているので、いい感じに見えるようになるまでは、彼は恐ろしく見えていたんですよ。そしてそこから『ああ完璧!奇跡だ!』ってなりました」と作業が順調に進んだ旨も語っている。

本作にて7曲の歌唱を披露しているシャラメは「悪いニュースが多い世の中で、この作品がチョコレートのような存在になってほしい」と希望を託している。ハッピーで多幸感あるミュージカル映画としてはもちろん、ウンパルンパのもたらす辛辣なユーモアの匙加減にも大きく期待ができそうだ。

映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』は2023年12月15日、日米同時公開。

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Source:Empire,The Hollywood Reporter,Variety

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Yuka ShingaiYuka Shingai

携帯向け音楽配信事業にて社内SE、マーケティング業務に従事した後、妊娠・出産を機にフリーライターに転向。 映画とお酒と化粧品が好き。日課のオンライン英会話でもしょっちゅう映画の話をしています。

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