『ワイルド・スピード』ドウェイン・ジョンソンとヴィン・ディーゼルの確執解消か ─ ロック様、メインシリーズへの再出演を示唆

人気カーアクション映画『ワイルド・スピード』シリーズの主人公、ドミニク・トレット役のヴィン・ディーゼルと、ルーク・ホブス役のドウェイン・ジョンソンの間にあった確執が解消されるかもしれない。最新作『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(2019)の大ヒットに際して、ドウェインがヴィンに対して感謝の言葉を述べ、メインシリーズへの復帰を示唆した。
ドウェインとヴィンの確執が公となったのは、2016年8月、『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017)の撮影中だった。突如、ドウェインがSNSで「こんなに腹の立つシリーズはない」と記し、ヴィンを「自立した男性としての、プロとしての自覚がない」「臆病者」と激しく批判したのだ。のちに、2人が同作の撮影で顔を合わせていなかったことも判明。ヴィンが事態の沈静化を図るなか、ドウェインはヴィンへの敵意すら示唆し、『ワイルド・スピード』第9作(タイトル未定)にドウェインが出演しないことも明らかになっていたのである。
ロック様、ヴィン・ディーゼルとの確執解消か
2019年9月27日(米国時間)、ドウェインは『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』が世界興収7億5,000万ドルを突破したことを記念して、ファンや出演者、スタッフへの感謝を述べるビデオメッセージをInstagramに投稿した。そこでは『ワイルド・スピード』シリーズを拡大できたことへの思いとあわせて、ヴィンに対する感謝の言葉がしっかりと語られていたのである。
「最後になったけれども、『スーパーコンボ』をサポートしてくれたブラザー・ヴィンに感謝したいと思います。君の投稿を見ました、ありがとう。結婚のお祝いを、ローレン(・ハシアン、妻)と僕はうれしく思っているし、君とパロマ(・ジメンネズ、ヴィンのパートナー)にも愛情をお返しします。」
ドウェインは2019年8月に結婚しており、その直後、ヴィンは自身のInstagramにて「結婚おめでとう、素晴らしい家族だね」とのコメントを送っていたのだ。これがドウェインに届いたことも、今回の“雪解け”ムードに至った理由のひとつなのかもしれない。ドウェインはヴィンに対して、より大きな感謝を捧げている。
「(『ワイルド・スピード』は)関わっていて本当に面白いし、これまでもずっとそうでした。10年前、僕を『ワイルド・スピード』ファミリーに招いてくれてありがとう。知っての通り、ここ数年の僕の目標は、『ワイルド・スピード』の世界に加わり、自分ができる形でシリーズを押し上げることでした。そういうことができていれば、僕は自分の仕事を全うしているということになります。」
そして最後に、ドウェインは「すべての道はひとつに繋がる。トレット、また会えるのを楽しみにしてる」と口にして、ウインクでメッセージを締めくくった。
かつて「臆病者」との言葉まで投げかけていたとは思えないほど、今回のメッセージでドウェインは和やかなメッセージを送っているが、これをもって両者の確執は解消されることになるのだろうか。実は2019年に入ってから、ドウェイン側はシリーズへの再合流を否定しない態度を取り始めており、ドウェインは『ワイルド・スピード』第9作には出演しないものの、第10作以降については「まだ分かりません、ホブスとドムの間にはやり残したことがありますから」とコメント。ドウェインのパートナーであるプロデューサーのハイラン・ガルシアも、『スーパーコンボ』は再合流するためのスピンオフだと強調していたのだ。
すなわち『ワイスピ』ファミリーが再びひとつになるかどうかは、メインシリーズのプロデューサーでもあるヴィンの意志にかかっている。ドウェインとの確執が伝えられるたび、ヴィンは穏やかに事態をとりなそうと努めてきただけに、今後の反応も気になるところ。それから、ヴィンに代わるようにしてドウェインに“批判返し”を続けてきたローマン・ピアース役のタイリース・ギブソンがどう出るのかも問題だ。タイリースは「ドウェインがファミリーの絆を引き裂いた」と主張し、『スーパーコンボ』製作にも常に批判的な姿勢を示してきたのである。
Sources: Dwayne Johnson, Vin Diesel, Digital Spy