【解説】『ワンダーウーマン3』中止報道受けパティ・ジェンキンス監督が声明、「事実と異なる」と否定も

『ワンダーウーマン』パティ・ジェンキンス監督 声明文全訳
— Patty Jenkins (@PattyJenks) December 14, 2022
「はぁ…プライベートのキャリアの話はしない方なんですが、間違った情報が続くことは許せません。これが真実です。
長いこと生産的に進めていた『ローグ・スコードロン』を一旦降りたのは、公開時期が先になりそうなことが判明したからで、それで『ワンダーウーマン3』を遅延させたくなかったからです。ルーカスフィルムからは、『ワンダーウーマン3』の後に『ローグ・スコードロン』に戻ってきて欲しいと打診されました。それは光栄ですということで、合意しました。新しい契約を締結しました。実際、その契約は今も有効ですし、それ以来も企画は進行しています。実現するかどうかはわかりません。開発が完了するまでわからないわけですが、私はその可能性を楽しみにしています。
『ワンダーウーマン3』が実現しないことへの批判が始まった時、私が企画を潰したとか、企画を去ったとか、そういった嘘の釣り記事が出回り始めました。単純に、これは正しくありません。私は降板していません。私は依頼されたことは何でもオープンに検討します。ただ、現時点で企画を前に進めるために、私にできることが何もないと理解していました。まさしくDCは今行われている変更事項の中に埋もれている状態なので、今は決断が難しいんだろうなということは私も承知しています。
私は、ワンダーウーマンとの美しい旅がネガティブなものになることを望んでいません。映画『ワンダーウーマン』前2作を作ることができたことを、私は愛していますし、とても光栄に思っています。彼女は素晴らしいキャラクターです。彼女の近くに生き、その価値観に生きることは、日々人をより良くしてくれます。彼女と彼女のレガシーに、素晴らしい未来があることを望みます。私がいる・いないに関わらず。
比類なき伝説であり、善と光の道標であるリンダ・カーターと肩を並べてあることは、とてもスリリングでした。彼女からは多くのことを学び、友人として、そして師として、彼女のことはいつも大切にします。私のクルーたちも家族のようなもので、最高の作品を世に送り出すために毎日格闘してくれました。それからガル…ガル・ガドット。何から話せばいい?この旅の中で、ガルは最高の贈り物でした。大切な友人であり、インスピレーションであり、そして姉妹です。彼女がどれだけ魔法的か、言い表せる言葉がありません。彼女は現実世界の歩くワンダーウーマン。世界が思うよりも、さらに素晴らしい人です。彼女と共に何万もの瞬間を過ごしましたが、素晴らしさに欠けるようなことは一瞬たりともありませんでした。彼女はこの世界への贈り物であり、さらには私への贈り物なのです。
最後に、そしてこれが一番大事なのですが、『ワンダーウーマン』の最高のファンたちに、愛と支持を“ありがとう”。ワンダーウーマンのファンはメディアの中でも目立たないことが多いけれど、私たちは皆さんの重要性をいつも見ていますし、祝福しているということを伝えたいです。前2作の製作中、何よりもまず皆さんのことを考えていましたよ。皆さんは最高で、最も愛しい人たちです。これからもずっと。
皆さん、この素晴らしい旅をありがとうございました。これからも『ワンダーウーマン』のスピリットを持ち続けてください。辛いことがあったら、“ワンダーウーマンだったらどうするか?”と自問してみてください。私がそうだったように、彼女の愛と真実と正義があなたの道標となって、あなたを導いてくれますように。」