グザヴィエ・ドラン、初のドラマ作品で監督・脚本・製作・出演 ─ 多ジャンル融合のスリラー作に

『Mommy/マミー』(2014)『たかが世界の終わり』(2016)などで知られる俳優・映画監督グザヴィエ・ドランが、自身初のドラマ作品となる「The Night Logan Woke Up(原題)」で監督・脚本・製作を務めることがわかった。米Varietyなどが報じている。
本作は、カナダ出身の劇作家ミシェル・マルク・ブシャールによる同名の演劇に基づいたミニ・シリーズとなる。1990年代初頭、ジュールズとミミの兄妹、2人の親友でもあるローガンの3人は、仲良しトリオとして親密な関係にあった。同じ野球チームに属するジュールズとローガンは、地区大会で優勝。一方、ミミは劇場で夢見る生活を送る。ところがある日、17歳の誕生日を間近に控えるローガンが、14歳のミミをレイプする事件が発生。これを境に、2つの家族の間に亀裂が生じてしまう。
それから30年後、母親の死を機にミミは帰郷。何十年も音信不通だったジュールズたちと再会を果たす。間もなく、過去に葬り去られていた秘密や恨みが再び現れていき…。なお、本シリーズはホラー・ユーモア・ドラマの要素が融合した“痛烈スリラー”になるという。
キャストには、マガリ・レピーヌ・ブロンドー、ジュリー・ルブレトン、エリック・ブリュノら、2019年に上演された舞台のオリジナル・キャストが続投する。なお、ドランも出演する見込みだ。製作には、『トム・アット・ザ・ファーム』(2013)以降、数々のドラン作品に名を連ねるナンシー・グラントらが就任。全5話構成となり、撮影は2021年3月より開始が見込まれている。2022年に仏テレビ局Canal+と加Quebecor Contentにて放送予定だ。また、Canal+傘下の仏Studiocanalが世界配給権を獲得したとのこと。
カナダ出身のドランは、これまでの監督作で脚本や製作、主演を兼任するなどマルチな才能を発揮するフィルムメーカーとして知られる。2019年には『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』で英語作品デビューを飾るなど、新たな挑戦を見せ続けている。
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Source: Variety