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【レビュー】『X-MEN: ダーク・フェニックス』パーソナルで濃厚な人間ドラマが紡いだ「シリーズの根源」、最終章としての矜持

X-MEN︓ダーク・フェニックス
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「パーソナルなテーマをリアルなトーンで描く」という監督のこだわりによって、本作は「X-MENシリーズ最終章」にファンが求める仕上がりからは遠ざかったのかもしれない。登場人物の心理劇は、長寿シリーズの結末には地味な印象もある。しかし、それ自体は決して作品の弱点ではない。むしろ、ひとりの人間の心というパーソナルな問題に向き合い、一番身近な他者との絆やコミュニケーションを描くことでシリーズの根源に回帰したという意味で、本作はシリーズ史上最もシンプルな『X-MEN』映画だといえる。本稿の冒頭で「スケールの小ささこそが最大の美点」と記したのはそのためであり、それこそ本作が「シリーズ最終章」としての力を獲得しえた一番の理由なのだ。

映画『X-MEN: ダーク・フェニックス』は2019年6月21日(金)より全国公開中

『X-MEN: ダーク・フェニックス』公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/darkphoenix/

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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