『007』5代目ピアース・ブロスナン、次期ジェームズ・ボンドは「トム・ハーディがいいんじゃないかな」

映画『007』シリーズの伝説的スパイ、ジェームズ・ボンドについては、2019年11月米国公開予定の第25作をもってダニエル・クレイグが卒業を迎える予定で、次回作からの俳優が未定となっている。
さまざまな俳優の名前が候補者としてささやかれる中、5代目ボンド俳優として『007 ゴールデンアイ』(1995)や『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』(1999)などに出演したピアース・ブロスナンは、次期ジェームズ・ボンドに『ダークナイト ライジング』(2012)や『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)のトム・ハーディを推した。
5代目が考えるジェームズ・ボンド像
ジェームズ・ボンドは、長らく白人男性によって演じられてきた。しかし次期ボンドについては『007』シリーズのプロデューサーが「どんなことも起こり得る」と発言。ハリウッドにおける人種および性別上の配役の平等が叫ばれる昨今、黒人や女性のボンドが誕生する可能性も示唆されているのだ。しかしブロスナンは、女性が演じることには否定的な見方を示している。
「ボンドはボンドです。誰にも変えることはできません。女性が演じることもできるとは思いますが、それは(もはや)ジェームズ・ボンドではないでしょうね。」
また自身の後を継いだ6代目ジェームズ・ボンド、ダニエル・クレイグについては「素晴らしいボンドだと思います」と絶賛。「身体的にも強いし、危険な感じもする。“この男は人を殺せる”って純粋に思えますよね」とその魅力を分析している。それでは、ブロスナンが考える次期ボンドにふさわしい役者とは?
「トム・ハーディは良いボンドになれると思うんですよね。彼が演るんだったらいいな。少しだけ自分自身に揺さぶりをかけられる俳優が必要なんです。それこそがボンドを作るんですよ。」
トム・ハーディといえば、『ダンケルク』(2017)や『ヴェノム』(2018年12月公開)など話題作に続々と出演、現在最も勢いのある俳優と言っても過言ではない。またイギリス出身ということで、伝統的なジェームズ・ボンド像に近い人物にも思えるが……。次期ボンド俳優をめぐる議論はどのような結末を迎えるのか、今後の展開に注目したい。
Source: Daily Mail
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