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『007』スピンオフ展開の可能性?「実現すると確信」「ボンドのオリジンや、マネーペニーのドラマなど」

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『007』シリーズのスピンオフドラマは製作されるのか? これはAmazonがMGMを買収し、ジェームズ・ボンドの権利を獲得して以来、にわかにささやかれつづけてきた可能性のひとつだ。

Amazonが手がける人気シリーズ「リーチャー ~正義のアウトロー~」の原作者であるイギリス人作家リー・チャイルドは、英BBCの番組「The Breakfast」にて、『007』のスピンオフは「まず実現するだろうと確信している」と語った。

「Amazonが基本的に好むのは、なにかヒット作が出たら、その作品で常に圧倒すること。ですから私が想像するに、数年に一度の間隔で大作のボンド映画を手がけ、あとはボンドのオリジンストーリーや、マネーペニーのスピンオフなどがたくさん製作されるのではないかと思います。」

これをAmazonと深い関係にあるチャイルドが語るのだから説得力がある。現実に「リーチャー ~正義のアウトロー~」もスピンオフドラマが製作されることが決定しているほか、Amazonを代表する人気シリーズ「ザ・ボーイズ」からは「ジェン・ブイ」がスタートした。クリス・プラット主演「ターミナル・リスト」も、前日譚「ターミナル・リスト ~闇の狼~」が製作されている。

現に、『007』シリーズを長編映画以外にどう展開するかはAmazonにとって大きな課題だ。2025年2月にAmazonがクリエイティブの全権を獲得するまでシリーズの創造面を掌握していたバーバラ・ブロッコリは、Amazon側が提案したドラマシリーズやスピンオフの企画をことごとく却下したと報じられているのだ。しかし、すでにブロッコリは前線を退いており、今後はAmazonが決断を下す。「まず実現するだろう」というチャイルドの見立てには一定の現実性があるのだ。

なお、チャイルドは『007』ジェームズ・ボンドについて「戦後イギリスに深く根ざした」「我々は真の力を失ったが、ボンドにはどんなことも解決できるというコンセプト」であり、「時代遅れで刷新が必要」と語った。先日、新ボンド俳優に“無名の新人”を起用する方針と報じられたことにも「大スターでなくてもいいのは素晴らしいこと」だと述べている。「Amazonというプラットフォームは経済の力学が違うのです。スターが資金を持ち込む必要はありません」。

『007』第26作(タイトル未定)は2028年の米国公開を目指しており、2027年にも撮影が始まる見込み。

Source: BBC (via Collider)

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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