『フォースの覚醒』2つの謎を勝手に解明!なぜカイロレンはベイダーマスクを?なぜルークのライトセーバーがマッツ城に?
一年前の今頃、『スターウォーズ フォースの覚醒』公開イベントが至るところで始まり、予告編も続々と公開され、興奮状態であった方も多いのではないだろうか?
そこで、未だ解明されていない…というか、クラシック三部作から受け継がれたスターウォーズの象徴とされる二つのアイテム、エピソード8で語られるか分からない二つの部分、フォースの覚醒で未解決な二つを独断と偏見で予想解明してみたいと思う。
あえてネタバレを含みながら記してみよう。
『フォースの覚醒』未解決の2つの謎
- なぜカイロ・レンはダース・ベイダーの焼け落ちた抜け殻のマスクを所持していたのか?
- なぜマズの城にルークのライトセイバーがあったのか?誰があそこに持ち運んだのか?
反乱軍と帝国軍との闘いの一部でルーク・スカイウォーカーとダース・ベイダーは一騎打ちを行い、ルークはダークサイドの誘惑に勝ち、ベイダーをダークサイドから救い出し、アナキン・スカイウォーカーへと帰還させた。
ベイダーはそのまま息絶えてしまい、抜け殻はルークにより惑星エンドアで火葬された。
問題のその後だが…勝手な想像と、言い切りで記しているので、あしからず!
なぜカイロ・レンはダース・ベイダーの焼け落ちた抜け殻のマスクを所持していたのか?
ルークは滅びたジェダイ騎士団を復活させようと誓う。再び銀河の平和と秩序を守る集団を復活させるために。
タトゥイーンにいた時とは違い、今の自分には親の愛と家族愛がある。自由と強いフォースも…
ルークは火葬で残ったベイダーの象徴であるマスクを持ち、エンドアを後にする。
ジェダイ候補生の獲得には、ハン・ソロとレイアの息子である甥のベン・ソロも迎え入れた。後にカイロ・レンを名乗るベン・ソロ。フォースの強い家系であるスカイウィーカー一族。
その一族のひとりであるレイアの血を引くベン。だが、複雑な家庭環境に育ったベンは、言わば不良の領域であるダークサイドに身を寄せるようになってしまう。
ベンの中にある親への不満は、思春期を迎える青年の心に大きな落とし穴を作り、ダークサイドの誘惑は加速度を増していった。
共働きの親が祖父母に子供を預ける事により、親よりも祖父母に身を寄せるのと同じで、ベンは祖父アナキン・スカイウォーカーが見に付けていたマスクに思いを寄せるようになる。
『強くなりたい。強くなって見せてやりたい、自分の力を。誰でもいいから俺を分かってくれ!じいちゃん、分かるだろ?俺の気持ち…』
ベンの気持ちを受け止めたのが、スノークである。
「お前の力の源は、そのマスクにある。そのマスクを身に付けていたお前の祖父を殺したのは、ルークだ!」
スノークが嘘を教え、ベンはルークからマスクを盗みスノークの下へ行き、レン騎士団の一員となりカイロ・レンと名乗ることになる。
アナキンは火葬される前にジェダイに帰還している。火葬されている時にはその身は無く抜け殻であり、アナキンはフォースと一体化している。
火葬されたのはアナキンがまとっていたダークサイドの鎧であり、アナキンではない。ルークが持ち帰ったベイダーのマスクは、ルーク自身がベイダーと関わっていた時間を忘れないため、ダークサイドの誘惑の恐ろしさを忘れないために持っていた単なる逸品に過ぎなかった。
事あるごとにマスクに問いかける。
「じいちゃん、教えてくれ!どうすりゃいんだ?」
時々現れる光の誘惑。その都度マスクに問いかける。ただ単に自分自身に、「どうしたらいんだ?答えが見つからない」と自問して、自分に都合のいい様に考えているだけなのである。
神という存在を信じ過ぎたり、何かに頼り過ぎることと同じ様に、答えは聞こえなくとも頼るものとしてマスクを選んだ。寄り所が欲しかったに違いないだろう。
ベン・ソロは、臆病で弱い人間だったのかもしれない。親から十分な愛情をもらえる時間が無く、厳しい教えであったジェダイの修業。迷っている自分に助けの手を差し伸べてくれる人がいない孤独感を感じていた。
レン騎士団がマスクを被っているのは、表情を相手に見せないためである。ポーカーフェイスほど怖いものは無い。
カイロ・レンはベイダーに近づきたい気持ちと、常に祖父が自分の側にいてくれているような気持ち、いわばお守りのような感じだったのではないだろうか?
※ベイダーの抜け殻をルークはエンドアにそのまま放置。後にカイロ・レンが探しに行ったという説をお考えの方もいるだろう。だが、帝国軍を倒したイウォーク族の住むエンドアに、負けを覚悟で行くはずはないと筆者は思っている。ルークが放置するのだったら、イウォーク族に監視を頼んだであろう。
なぜマズの城にルークのライトセイバーがあったのか?誰があそこに持ち運んだのか?
これはもう未だ世界中で話題が絶えない興味を引く部分である。
『フォースの覚醒』の初期設定では、ライトセイバーが宇宙を彷徨うシーンから始まるという案があった。(当時の記事)
スターウォーズを示すうえで挙げられるもののひとつとして、ダース・ベイダーと同じくスターウォーズを印象付けるものである、ライトセイバー。
では、どうやってマズの城に保管されたのか?
フォースの覚醒の予告編で使われ、本編ではカットされたシーンがある。マズがレジスタンス基地を訪れ、レイアにルークのライトセイバーを差出し、レイアがライトセイバーを受け取るあのシーン。
カットされたシーンであっても本編に影響を与え、意味を成してると筆者は思っている。
そのライトセイバー、凶暴につき
マズがハン・ソロに語った、「話せば長くなる。またの機会に…」の一言。長くてもいいから聞いてみたい話である。
その前に…ルークのライトセイバーは、『使う者全てが大怪我をしている』ことを、ご存じだろうか?
製作者のアナキンはオビ=ワンとの師弟対決で瀕死の状態になり、氷の惑星ホスで瞬間的に使ったハン・ソロはカーボン冷凍され、後に息子に殺される。
ルークはベイダーに右腕を切り落とされ、フィンはカイロ・レンに背中を切られ瀕死の状態になった。
危険極まりないライトセイバーなのである。
ライトセイバー自身にフォースが宿り、危険な一人歩きをしているようにも感じる。
アナキンによるジェダイ抹殺で殺されたジェダイの心の片隅にあったダークサイドの怨念が宿ったのだろうか?
ベイダーがルークの腕を切り落とした本当の意味
『帝国の逆襲』でのダース・ベイダーにとっては、強さを分かってもらえない辛かった頃のライトセイバーが目の前にあり、ジェダイを目指す息子を目の前にし、迷いの出てきた自分にとって目障りであった。あのライトセーバーが邪魔で仕方なかったのだ。
結果、ライトセイバーを持っている右腕と共に目の前から消し去るより方法がなかった。ベイダーは勝つために闘ったのではなく、無くしたはずの身内、息子という存在を確かめ、共にいたくなっただけなのである。
カイロ・レン同様に、完全に光を失っていたわけではなかった。「一緒に銀河を支配しよう」とベイダーはルークに言い放ったが、そんな事は本当はどうでもよかったのである。
クラウドシティでのルークとの対決以降、ベイダーは皇帝を倒すまで誰一人として殺していない。愛情という感情、光を戻し始めたからである。
本題のその後
ルークのライトセイバーは、ベイダーとの対決で約30年前にルークの右腕と共にクラウドシティの奈落へと落ちた。
クラウドシティのあるべスピンの住人が、偶然にも地に落ちているライトセイバーを見つけ、持ち帰る。
それが何なのかを調べた結果、かつて銀河に存在していたジェダイの武器であることを知る。ライトセイバーの噂は密かに広がり、欲しがるものが現れる。
そこに登場するのが、バウンティハンター(賞金稼ぎ)である。銀河帝国は消滅しても、銀河全土にバウンティハンターは存在する。
一人のバウンティハンターが噂を聞き、ライトセイバーを狙い始める。拾った住人はバウンティハンターにライトセイバーを奪われ、ライトセイバーをめぐりバウンティハンターの間で争奪戦が繰り広げられる。時には起動し、死傷するものも出た。
※先に述べた、”宇宙を彷徨うライトセイバーから始まる案”が、銀河中で取り合いになったライトセイバーを現す表現として出来たのではないだろうか?
カイロ・レンもまた、行方不明になっている祖父の作ったライトセイバーを探し始める。やがて、バウンティハンターが持っている情報を得て、探し始める。
『本物』を見つける事が出来ない
ここでカットされたシーンが関係してくる。
予告編で描かれカットされたシーンの中に、ルーク自身の作ったライトセイバーらしきものが映っている。
早々に海外で話題になった部分で、知っている方もいるだろう。左手にルークが作ったライトセイバーらしきものを握るカイロ・レンがそこにはいる。
レイのフラッシュバックを思い出してほしい。カイロ・レンが背後から自分のライトセイバーで一人に襲いかかるシーンがあるが、あれはルークのライトセイバーを探している時の一場面ではないだろうか?
アナキンの作ったルークのライトセイバーを探し、持っているかも知れない人物に襲い掛かり、奪い取ろうとした場面ではないだろうか?
甥に裏切られたルークは失意のどん底に落ち、もはやライトセイバーを持っていても仕方ないと感じ、自身の作り上げたジェダイ寺院にライトセイバーを置いたまま失踪。その後、盗まれる。
探しているライトセイバーを持っている人物の情報を得たカイロ・レンは、そいつに近づき襲い掛かる。だが、持っていたのは探していたアナキンのものではなく、ルークが作ったライトセイバーであった。
スターキラー基地でフィンがライトセイバーを出した時に、「それは俺のものだ!」とカイロ・レンが言い放つ。探していた証拠を裏付ける一言である。
カイロ・レンは銀河全域のバウンティハンターに対し、ライトセイバーに賞金を払うと告げる。
マズもルークのライトセイバーの存在を耳にしていた。反乱軍と帝国軍の闘いで勝利の一部に貢献し、ジェダイの精神を受け継いだルークのライトセイバーを関係の無い輩に持たせるわけにはいかないと思っていた。
最終的にライトセイバーを所持したバウンティハンターが、休息のためにマズの城を訪れる。怪しい奴らが集う場所に…。
バウンティハンターにとっては、ようやく手に入れた賞金になるはずのライトセイバー。フォース、ジェダイ、ライトセイバーを知っているマズは、そのバウンティハンターがライトセイバーを持っている事を知らされ、奪い取る作戦にでる。
「おぬしが持つようなものではない!持つべき者が持ってこそ、意味を成すのだ!」…マズは、そう思っていただろう!
仲間の手を借り、ライトセイバー奪取に成功。バウンティハンターはドジを踏むことになる。そのバウンティハンターに対し、ライトセイバーを手に入れた経緯を問うマズ。
ハン・ソロがカーボン冷凍から解かれるように、ルークのライトセイバーも正しき人物により、本当の息をし始める事になる。
その後、マズはライトセイバーを持参し、レイアを訪れて目の前に差し出す。
マズ:「これが分かるか?」…ライトセイバーを見て驚くレイア。
レイア:受け取りながら、「ルークのライトセイバー。なぜ、あなたが持っているの?」
経緯を話すマズ。
レイア:「でも、ルークに渡せない…未だ行方不明。私が持っていても、ルークはここには現れない。これがあなたの所に来たのは、偶然ではなく必然。運命でしょう。このライトセイバーを確実にルークに届けるに相応しい人が現れる。フォースがそう言っている」
レイアは想いの全てをマズに託す。マズはレイアの言葉を受け止めライトセイバーを持ち帰り、城の地下に保管して時を待った。強いフォースが漂う、あの部屋に…
そして、偶然にもレイアの夫であるハン・ソロがその相応しい人物であるレイを連れてくることになり、ルークのライトセイバーが再び輝きを放つことになり、ルークへと届けられた。
ハン・ソロがレイを連れて来たのは偶然ではなく、やはり運命なのだろう。
ハン・ソロがいなくなり、なぜマズの城にあったのかを話す必要がなくなった今、エピソード8以降語られる事は無いと筆者は思っている。
おそらく監督は、『映画スターウォーズのライトセイバーの元祖、ここにあり!』と言わんばかりに、あのライトセイバーを選んだに過ぎないのではないだろうか?クラシックファンに対してのサービスために…。
余計な説明は必要とせず、見る者が自由に解釈してほしいという想いが込められているのではないだろうか?
よって、筆者が述べてきたこの文面も単なる『見る者の自由な解釈』である。「フォースの覚醒」が公開されるまで現れる事のなかった、ルーク。
「ルークはどうなっているんだ?」という疑問、公開されるまでのファンのルーク・スカイウォーカー探しと同じである。
以上であるが、後半はライトセイバー大好きな筆者の思いが強く熱く、長くなった事をお許しいただきたい。
エピソード8公開まで1年を切った今、あなたはどんな想いでフォースの覚醒を振り返っているだろう?
エピソード8公開までいろんな情報が飛び交いますが、人の想像は無限です!
いろんな想像を楽しみながら、エピソード8を待ちましょう!
ちなみに、WOWOWでは、2016年11月26日(土曜)午後8時からフォースの覚醒を放送予定である。日本では最初のTV放映となる。