【特集】2018年、マーベル・シネマティック・ユニバースはさらなる活況へ!長編映画3本、ドラマ8作品を続々発表

『ジェシカ・ジョーンズ』の見どころは、陰惨な事件や犯罪、そこで生じるトラウマの問題をサイコスリラーとして描きつつ、女性ヒーローの物語として見事に成立させている点にある。シーズン2がどんなストーリーになるのかは不明だが、主人公ジェシカの内面により深く迫っていく「エモーショナル・スリラー」になるのだとか。
『クローク&ダガー(原題:Marvel’s Cloak & Dagger)』(2018年米国放送)
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マーベルと米国のケーブルテレビ局Freeformが初めて共同製作するドラマシリーズ。
闇で他者を飲み込む能力を持つ少年タイロン・ジョンソン/クロークと、光の短剣を放てる少女タンディ・ボーウェン/ダガーを主人公に、異なる環境で育った男女が心を通わせ、恋に落ちる様子を描く。光と闇という相反する能力をもった二人は力を合わせるが、それこそが世界をより複雑に、そして困難なものへと変えていく……。ほかのMCU作品とは一風変わったストーリーは、どこかクラシックなラブストーリーを思わせるだろう。
闇を操るダガーを演じるのは、ドラマ『ナイト・オブ・キリング 失われた記憶』(2016)のオーブリー・ジョセフ。光を操るクローク役には、歌手・女優として活躍する20歳の新鋭オリヴィア・ホルトが起用されている。ショーランナーを務めるのは、ドラマ『HEROES』(2006-2010)や『Marvel’s デアデビル』(2015-)に参加したジョー・ポカスキ。
『ニュー・ウォーリアーズ(原題:Marvel’s New Warriors)』(2018年米国放送)
米国ケーブルテレビ局で2018年内に放送される予定の『ニュー・ウォーリアーズ』は、さほどスーパーでもない能力を持った、ヒーロー未満の若い男女6人を描くコメディ・ドラマだ。コミックで描かれているヒーローとしての設定をコメディの方向に振り切った翻案や、マーベル最強の女子ヒーロー・スクイレル・ガールの実写化でも話題を呼んでいた。
ショーランナーを務めるのは、ドラマ『クーガータウン』(2009-2015)やエミー賞受賞ドラマ『Scrubs~恋のお騒がせ病棟』(2001-2010)の脚本を手がけたケヴィン・ビーゲル。出演には『THIS IS US 36歳、これから』(2016-)のミラーナ・ヴァインストルーブをはじめとしたフレッシュな顔ぶれが並ぶ。
『Marvel デアデビル』シーズン3(2018年配信予定)
マーベルとNetflixによる共同製作シリーズ、その旗頭として高い評価を受けた『デアデビル』がついに第3シーズンを迎える。内容は未知数だが、原案となるのはコミック『デアデビル:ボーン・アゲイン』(ヴィレッジブックス刊)だという説も。同書はフランク・ミラー原作&デビッド・マツケリー作画による傑作だけに、その映像化とあっては否応なしに期待が高まるところだ。
出演者として、マット・マードック/デアデビル役のチャーリー・コックス、キングピン役のヴィンセント・ドノフリオほか主要メンバーの続投が決定済み。新たにショーランナーとして招かれたのは、DCドラマ『ARROW/アロー』(2012-)や『高い城の男』(2016)を手がけたエリック・オレソンだ。
『Marvel ルーク・ケイジ』シーズン2(2018年配信予定)
直球でエモーショナルなストーリー、魅力的な音楽センスで多くの視聴者の心をつかんだ『ルーク・ケイジ』は、早くもシーズン2の製作が決定済み。ショーランナーには前シーズンに引き続きチェオ・ホダリ・コーカーが就任しているほか、第1話の監督を女優のルーシー・リューが担当することが発表されている。
ルーク・ケイジ役のマイク・コルターをはじめ、シモーヌ・ミシック、ロザリオ・ドーソンら主要メンバーはシーズン2にも続投。『Marvel ザ・ディフェンダーズ』につづき、フィン・ジョーンズ扮するアイアン・フィストも登場するということだ。
長編映画3本、ドラマシリーズは(『マーベル インヒューマンズ』を除いて)7作品。もはやあまりにも膨大すぎるマーベル・シネマティック・ユニバース、どこまで追いかけることができるだろうか? 日本上陸の決まっていない作品は多いが、見られる作品だけで手一杯になってもおかしくない本数だ。期待の作品たちが続々と日本にやってくる気配だけを受け止めながら、今はじっと待つほかない……!