マーベル、『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ』でリセットへ ─ トニー・スターク、スティーブ・ロジャース、X-MENもリキャストへ

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)が、2027年公開予定の映画『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ』をもってシリーズを“リセット”する意向であることがわかった。トニー・スタークなど人気キャラクターもリキャストされるという。マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギが、現地メディア向け説明会で明らかにしたと伝えられた。
『シークレット・ウォーズ』は、2026年12月18日に日米同時公開が決定した『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』に連なるMCU集大成。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)のアンソニー&ジョー・ルッソ監督が復帰し、シリーズの栄華を極めた頂点に再び挑む。
ルッソ監督は以前、クロスオーバー前2作が「終わりの物語」を描いたのに対し、次の2作は「始まりの物語」になると予告したが、この度ファイギも同調。「『エンドゲーム』後の物語を補完するためにやってきたわけではありません。『シークレット・ウォーズ』のコミックを見てもらえればわかりますが、しっかりと未来を築く物語です。『エンドゲーム』はその名の通り終わりを描きましたが、『シークレット・ウォーズ』は始まりを描きます」と宣言。さらに、同作が「リセット」になるだろうと述べている。
ここでファイギは「リブート」という表現を避けた。「リブートっていうのは怖い言葉です。リブートはたくさんの人にとって、たくさんの意味になりうる。リセット、単一のタイムラインで、私たちはその方向で考えています」。
『シークレット・ウォーズ』でリセットされた後の新世界では、アイアンマン/トニー・スタークやキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースなども最終的にはリキャストされるという。ロバート・ダウニー・Jr.やクリス・エヴァンスといった役者たちに慣れ親しんだファンにとってはにわかに想像しにくいが、ファイギは『007』のジェームズ・ボンドも交代され、現在新たなキャスティングも進行中であることを例に挙げた。さらに、「新しいスーパーマンのデヴィッド(・コレンスウェット)、彼も素晴らしかった。そういうことが続くでしょう」と、有名キャラクターにおけるリキャストの慣例を強調した。
容易ではないことはファイギも認めている。「役者があれほど素晴らしい役を演じた後では、誰にとっても難しいことでしょう。ショーン・コネリーに代わることなんてできるのか?とね」と、再びジェームズ・ボンドを例に出した。
リセット後の新MCUにて中心的存在となるうちの一つがX-MENだ。旧20世紀フォックス買収後、本格参戦が待ち望まれている人気ミュータントチーム。『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』では『X-MEN』旧シリーズのキャストたちが電撃カムバックを果たすが、『シークレット・ウォーズ』での展開を受け、リセット後は全員新しいキャストに交代になる模様だ。
『X-MEN』のコミックは学校が主な舞台となるため、思春期のキャラクターたちに焦点が当てられている。ファイギは「X-MENは、人と違うと感じ、どこか馴染めない若者たちの物語を語る場でした。それがミュータントたちの物語の普遍性であり、我々もそこを目指しています」と話し、新しい『X-MEN』映画が青春群像劇となることを示唆した。この新映画は、『サンダーボルツ*』ジェイク・シュライアー監督が内定している。
『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』は、2026年12月18日に日米同時公開。『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ(原題)』は2027年12月17日に米公開予定。
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Source:Variety