マーベルNetflixドラマにアベンジャーズ・タワーが登場しない理由が明らかに

『デアデビル』『ジェシカ・ジョーンズ』『ルーク・ケイジ』や『アイアン・フィスト』、そして彼らが集結を果たす『ザ・ディフェンダーズ』といったマーベル/Netflixのドラマシリーズは、映画『アベンジャーズ』などのマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)と世界観を共有しており、『アベンジャーズ』(2012)で描かれた決戦で崩壊したニューヨークで繰り広げられる、ストリートレベルのヒーローらの活躍を描いている。

それぞれのドラマの劇中では、アベンジャーズや「ニューヨーク決戦」の存在を直接言及する場面はあるものの、物語はニューヨークで進行しながらその背景にアベンジャーズ・タワーが見えることはなかった。この疑問について、マーベル・テレビジョン代表のジェフ・ローブ氏が米メディアINVERSEのインタビューで真相を語っている。


ジェフ氏は、「Netflixのシリーズでアベンジャーズ・タワーが登場しないのは何故ですか?予算の都合ですか?」という質問に対し、「”ここがどこか”という視点の問題に過ぎません」というシンプルな理由を明かした。

「色んな意味で、具体性を取り除いた方が、どこにでもある街角だと理解しやすくなるんです。例えば、今我々が座っているここからエンパイア・ステート・ビルが見えますが、30ブロックも離れれば見えなくなるでしょう。でも、それはエンパイア・ステート・ビルが存在しなくなったということではありませんよね。単純に、ここからは見えないというだけで。」

このインタビュー記事を受けてComicbook.comの記者は、熱狂的なマーベル・ファンの習性を例に挙げながら、この判断の妥当性を語っている。もしも劇中でアベンジャーズ・タワーの姿が見えようものなら、ファンはその位置関係から登場人物の居場所を割り出し、シーン毎の地理情報の整合性を指摘するだろうというものだ。

INVERSEのインタビュー記事に戻れば、ローブ氏が配信プラットフォームの垣根を超えたマーベル・ドラマのクロスオーバーについて語っている。Huluで配信予定の新ドラマ『ランナウェイズ』は、Netflix版のものと世界観を共有していると伝えられている。これについて尋ねられたローブ氏は、先の報道を改めて認める形で「すべてつながっています」と語る。

「彼らはトニー・スタークがアイアンマンであるという世界に生きていて、ニューヨークにはアベンジャーズ以外にもストリートレベルのヒーローがいるということに気付いています。これが物語の基盤になっています。」

 

意味のないイースターエッグは決してしない

マーベル・シネマティック・ユニバースを分かつ様々な作品が、大小さまざまな手法で見せるリンクが見どころとなる中、ローブ氏は「意味のないイースターエッグ(小ネタ、お楽しみ要素)は決してやらない」と語る。その上で、『アイアンマン2』に登場したハマー社がNetflixドラマ『ルーク・ケイジ』劇中にて言及されたように、『アイアンマン3』に登場したロクソン・オイル社が、2018年放送予定のドラマ『クローク&ダガー』を皮切りに別のシリーズに登場する将来を明かしてくれている。なお、既に公開されている『クローク&ダガー』予告編映像内でもロクソン社の存在は確認することができる(映像01:36)。

「全てはマーベル・ユニバースの一部分なのです。コミックを読んでみれば、ソーがゴースト・ライダーと共演するのは非常に稀だと気づくはず。しかし、それも彼らが違う世界に住んでいるというわけではありません。」

映画シリーズのみならず、マーベルはドラマシリーズでも活況を呈している。ようやく正式アナウンスがあった『パニッシャー』はNetflixで2017年11月17日より配信が決定し、Huluからは『ランナウェイズ』が全米を対象に11月21日より配信スタート。『クローク&ダガー』はアメリカのFreeformで2018年から放送開始予定。米ABCでは『インヒューマンズ』が、米FOXでは『ザ・ギフテッド(The Gifted)』も2017年秋より放送がスタート。日本での公式な配信/リリースが待たれるドラマシリーズが、いよいよ膨大量溜まりつつある。

Source:https://www.inverse.com/article/37568-marvel-tv-netflix-defenders-jeph-loeb-jim-chory
http://comicbook.com/marvel/2017/10/20/avengers-tower-marvel-netflix-tv/
© Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータ イメージ

 

About the author

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

JOIN THE DISCUSSION

※承認されたコメントのみ掲載されます。