【ネタバレ】「バッド・バッチ」シーズン2第3話は「クローン・ウォーズ」の実質的な最終回だった

この記事には、「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」シーズン2第3話『孤独なクローン』のネタバレが含まれています。

“永遠の問い”の答えとは?
タイトルで触れた“「クローン・ウォーズ」の最終話”だが、もちろん正式には同シリーズのシーズン7第12話が最終話である。そこでは、アナキン・スカイウォーカーとキャプテン・レックスが率いた第501大隊の悲惨な結末が描かれた。二分された大隊はオーダー66が発令されると、一方は闇に堕ちたアナキンと共にジェダイ聖堂を襲い、他方はアソーカ・タノの抹殺を図るも船ごと墜落して全滅。悲劇的な“終戦”を迎えた。
では、なぜ「バッド・バッチ」シーズン2第3話が実質的な最終話と言えるのか。それはクローン戦争の“戦後”について投げかけられた重要な問いに対して、ついに答えが提示されたからである。
その問いは、「クローン・ウォーズ」シーズン4の第7話から第10話で描かれたアンバラの物語の最後にレックスが投げかけたもの。ジェダイの将軍ポング・クレルに裏切られ、多大な犠牲を出しながらも、惑星アンバラの制圧に成功した後、レックスがこうこぼしたのだ。「我々は兵士だ。戦いが終わったらどうなる?」。生まれながらに命令に従うよう作られたクローンが、命令に反抗することで自らの存在意義を疑問視した瞬間である。作中では直後にエンドクレジットとなるため、答えは出ないままであった。つまり、“終戦”は語られたが、これまで“戦後”については「ストーム・トルーパーに取って代わられた」ということ以上に詳しく語られてこなかった。

本話で描かれた戦後のクローン・トルーパーの運命、それは“戦場での死”であった。「共和国のため(For the Republic)」と雄叫びを上げて戦ってきた戦士は、帝国高官のために戦うことを命令された。クローン戦争が終わっても争いは終わらず、帝国の支配を実現するためにクローンは戦地に投入され続けたのだ。
あまりにも残酷な結末だが、一方で希望も示された。コマンダー・コーディは「(ドロイドと違って)俺たちは自分で決断し選べるんだ」とクロスヘアーに言い残し、帝国軍から無許可離隊するという決断を下したのだ。つまり、「我々はどうなる?」ではなく「俺はどうしたい?」と自分に問えた者だけが、宿命的な死を免れ、新たな人生を歩むことができたというわけだ。
コーディの決断を支えた2つの遺産
本話でコーディが離隊の決断に至るまで、決定的な瞬間だと思われる場面が2つあった。
まず1つ目はノヴァの死だ。もちろんノヴァだけが原因ではなく、日々倒れていく兄弟たちへのやるせない気持ちが積み重なってきた結果である。象徴的であったのは、ランパート中将ら帝国の人間がクローンを識別番号で呼称するのに対し、コーディは名前で呼び続けていたことだ。この“クローンを名前で呼ぶ”というのは、振り返れば「クローン・ウォーズ」の第1話でヨーダが始めたことである。また、続く第2話では「自分たちは消耗品です」というクローンに対して、プロ・クーンは「そうは思わん」とクローン一人ひとりの命を重んじた。

2つ目に、デシックスの総督との会話で真実を知った瞬間である。あくまで平和をもたらすためにやって来たと意図を伝えるコーディに対し、分離主義者の総督トーニ・エイムズは「和平協定を最高議長に拒否された」と答えた。この出来事は「クローン・ウォーズ」シーズン3第10話でパドメ・アミダラ議員が、独立星系連合の議員となった旧友のミーナ・ボンテリと協力して行った和平工作のことだ。ついには和平交渉が提案されるも、ダース・シディアスの策略により阻止されている。
ジェダイの精神が息づいているコーディが、平和を求めたパドメ・アミダラたちの努力が無下にされたことを図らずも知り、帝国を去る決断を下した。彼はクローン戦争という悲劇の中でも、平和のために戦った人々の遺産を引き継いだのだ。志を同じくするエコーとの遭遇に期待したい。
「スター・ウォーズ:バッド・バッチ」シーズン2はディズニープラスにて独占配信中。
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