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「バットガール」監督、お蔵入りが「トラウマ」に ─ 「またDC作品をやりたい」が、唯一の条件は「映画を公開すること」

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DC映画『バットガール』お蔵入りの悲劇を経たアディル・エル・アルビ&ビラル・ファラーが、この出来事を「トラウマ的な経験だった」と米Deadlineに話している。

『バットガール』はゴッサム・シティのジェームズ・ゴードン警察長官の娘、バーバラ・ゴードン/バットガールを描く単独作品。配信サービス米HBO Max向けに企画されたものだが、米ワーナー新体制の戦略のもと、撮影を終えていたにも関わらずお蔵入りとなった。アルビ&ファラーは献身的にプロジェクトを進めたが、お蔵入りのニュースを知ったのはなんとアディルの結婚式の最中だったという。

「まだやるべきことがたくさん残っていましたが、ただ“財政的な決断が下りたから”ということで、映画は公開されなくなってしまったのです」と、アルビは悔やんでいる。「あれはトラウマ的な経験でした」と、その心情は察するに余り有る。

主演のレスリー・グレイス、出演者J・K・シモンズ、マイケル・キートン、ブレンダン・フレイザー、そしてクルーやライター、そしてファンたちにも申し訳なく思うとファラル。しかしながら、同じ業界の監督や脚本家たち、スタジオの面々からも励ましの言葉がたくさん届けられられたといい、「辛い時期でしたが、僕らは1人じゃないと実感できました。そこはポジティブな点です」と前向きになるよう努めている。ちなみに、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長や、ジェームズ・ガン、エドガー・ライトなどが彼らにメッセージを送っていたことが伝えられている。

『バットガール』が将来的に公開される可能性は「全くない」と断言するエル・アルビ。完成までの作業が多く残ったままだったため、「また再開されるかはわからない」としている。

心血注いだ企画が日の目を浴びることなく葬られるという辛い経験をしたアルビ&ファラー。それでも、「僕たちは今でもDCユニバースのファンです」と健気な姿勢。「今後もまたDCの企画をやりたいです」と話すが、それにはたった一つだけ条件があるという。

「それは、映画が公開されることです。」

Source:Deadline

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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