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『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』デイヴ・バウティスタ、ドウェイン・ジョンソンとは「比べないで」 ─ 俳優としての姿勢の違い、リング復帰報道も

デイヴ・バウティスタ
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/28662922195/

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのドラックス役で知られるデイヴ・バウティスタが、同じくプロレス出身のスター俳優、ドウェイン・ジョンソンジョン・シナと自分との違いを語った。ドウェインに対しては、あえて苦言を呈してもいる。

Tampa Bay Timesのロングインタビューに登場したデイヴは、取材の前提として、「ザ・ロック(ドウェイン)やジョン・シナとは比べない」ことを求めたという。デイヴによれば「みんなが比べる」そうで、そのことを不快に感じているというのだ。「あいつらは映画スターになったレスラー。僕はそうじゃなくて、レスラーだった俳優ですから」

大脱出2
シルベスター・スタローン共演『大脱出2』より © 2018 GEORGIA FILM FUND 60, LLC

「尊敬され、信頼され、技術をもった存在になりたい」

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』や『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)以外にも、バウティスタの出演作品の幅は広い。『007 スペクター』(2015)や『ブレードランナー 2049』(2017)のほか、人気シリーズから派生した『イップ・マン外伝 マスターZ』(2019年3月9日公開)やシルベスター・スタローン主演映画『大脱出2』(2019年3月29日公開)など、ジャンルもスケールもまるで異なる作品に多数出演しているのだ。

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そうした自身のフィルモグラフィと、いわゆる“映画スター”であるドウェインやジョンの経歴を比較してだろう、バウティスタは「僕には(製作費)2,000万ドルの映画を作る必要はないし、一本の映画で2,000万ドル欲しいとも思いません」と述べている。大作映画への契約を「何をしなきゃいけないのかもわからない」とためらうのも、シンプルなスター志向ではない理由のようだ。

「ある意味、ロック(ドウェイン)は映画スターになる前から映画スターでした。すごく特別なものが彼にはありますよ。僕も、彼からそれを奪うことはできません。彼を最高の俳優だと思うかって? 断じて“ノー”です。

バウティスタは現在、映画への主演経験を積むかたわら、脇役として作品の要となる部分を押さえる仕事も増やし続けている。「自分が性格俳優であることを光栄に思う」という彼は、「尊敬される、信頼される、技術をもった存在になりたい」と述べているのだ。

「僕は良い役柄に出会いたいんです。『ワイルド・スピード』や『バンブルビー』に興味はありません。あれは僕の目指しているスターダムじゃない。僕は『デューン』に出たいんです。ドゥニ・ヴィルヌーヴと一緒に仕事がしたい。それから、サム・メンデスやジョディ・フォスター、アカデミー賞を獲った俳優と仕事をしたいんです。」

ヴィルヌーヴ監督の新作『デューン(邦題未定、原題:Dune)』にて、バウティスタはティモシー・シャラメ演じる主人公と対立する“ビースト”ラバン役を演じる。そのほかに名前の挙がったサム・メンデス監督は『007 スペクター』で、ジョディ・フォスターは『Hotel Artemis(原題)』(2018)で、それぞれバウティスタが現場をともにした人物だ。きっとバウティスタにとって、それぞれ忘れられない経験になったのだろう。

ちなみにヴィルヌーヴ監督は、『ブレードランナー 2049』(2017)でサッパー・モートン役にバウティスタを起用した経緯について、当初は役柄に合わないと感じていたという。しかしバウティスタの演技を見て、「凶暴な殺人マシンとして書かれたキャラクターに人間味と威厳、弱さが加わった」と感銘を受けたそうだ。

デイヴ・バウティスタ、リング復帰へ

もちろん、バウティスタは「レスラーだった俳優」と呼びつつ、決して自らの過去を捨て去ったわけではない。2019年4月に開催される「レッスルマニア35」では、「バティスタ」の名前でプロレスリングに復帰すると報じられているのだ。2月25日(現地時間)に放送されたWWEのテレビ番組「ロウ」に、バウティスタは70歳を迎えたリック・フレアーを舞台裏で襲撃するという演出で登場。同じくレスラーであるトリプルHの怒りを買っている。

ハリウッド屈指の肉体派にして個性派、そしてリング復帰を控えた元レスラー。独自の道を突き進んでいくデイヴ・バウティスタから、いよいよ目が離せない…!

スタローンとの共演、激アツですよね

Sources: TBT, The Wrap

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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