『ブラックパンサー』は「MCU最高傑作だ」 ─ マーベル社長、自信と共に送り出す

ついに『ブラックパンサー』が動き始めた。公開前から既に多大な注目を集めていた本作は、米国にて2018年2月16日(金曜日・現地時間)に封切りを迎え、前夜祭上映を含む初日興行収入は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)を超えた7,640万ドルを記録。見込みによれば、公開後4日間の売上が『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)を上回る可能性も充分、名実ともに社会現象と化しているのだ。いち早く本編を鑑賞した批評家やメディア関係者、および劇場一般公開を楽しんだ観客からは、随所で大絶賛の声を挙げている。

ケヴィン・ファイギ「これまでで最高」

2008年の第一作『アイアンマン』より続くマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)は、各ヒーローの合流作『アベンジャーズ』シリーズ第三作『インフィニティ・ウォー』(2018年4月27日公開)をして目下の最高到達地点となる流れが組まれていた印象だが、先駆けて『ブラックパンサー』がその高みに達してしまった感すらある。MCUの舵取り人ケヴィン・ファイギも、本作には並々ならぬ手応えを掴んでいるようだ。ABC Newsのインタビューにてこう答えた。

「上映が終わった後、ライアン(・クーグラー監督)の方を見て言いました。“これまで作った映画の中で最高だよ”とね。」

『ブラックパンサー』は、史上初の黒人中心キャスト・製作陣で挑んだハリウッド超大作。黒人社会こそ、実は優れた知性と技術を誇っていたというブラックパンサーのキャラクター性および世界観そのものがラディカルだが、言わずもがな原作は1966年のコミックより存在し続けたもの。ファイギ氏は「スタン・リー(ライター)とジャック・カービー(作画)は、これを50年前に既にやられていたんですよ。アフリカや南部のキャラクターが、より賢明で、お金持ちで、技術的にもずっと進んでいるという。(映画でも)これに誠実でありたかった」と紹介する。

ABC Newsのインタビュワーは本作の試みについて「意図的に黒人を出したのかなと感じていました。でも、映画が終わってみると、彼らがたまたま黒人だったという印象です」と打ち明ける。『ブラックパンサー』はその作品性に様々なレイヤーが折り重なるが、根底にあるのはやはりマーベル・ヒーローによるエンターテインメント超大作なのだ。インタビュワーは、むしろ「ヒーローや、分かりやすい勧善懲悪の素晴らしいストーリーがありますよね」と尋ねる。するとケヴィン・ファイギ氏は「普遍的なストーリーですよね」と頷いてみせた。ライアン・クーグラー監督も、「僕達が人間として出来ることは、個々を持つということです。僕たち黒人はポップカルチャーの中でそれをずっとやってきた」と続ける。

 

ABC Newsによるこの特集映像は、「本作は、人種の偏見を”取り除く”というより、むしろ向き合っている」と締めくくる。「こんな未来を想像したい。そこでは、ヒーローとは単に人間なのである。様々な思想を持った、男女なのである」、と。そういえば、ケヴィン・ファイギ氏は以前、『ブラックパンサー』についてこう語っていた──。

「何が海外でヒットするとか、人々が主役で見たいのは誰だとか……そんな通説は、間違いだと証明されるまで、全部ただのノイズです。」

映画『ブラックパンサー』は2018年3月1日より全国ロードショー

Source:https://youtu.be/nquYdDlyoFw
©Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータイメージ

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THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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