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バッキー&ファルコン、『シビル・ウォー』以降どうしていた?『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で二人が向かう先

マーベル・シネマティック・ユニバースにおいて、今や作品になくてはならない人気キャラクターとなったのがバッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャーサム・ウィルソン/ファルコンだ。
前者は『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)で、後者は『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)で初登場。同シリーズの第3作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)では息の合ったコラボレーションを見せている。

そんな二人は『シビル・ウォー』を経て、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でどんな物語を見せてくれるのか? 空白の数年間、そしてそれぞれの向かっていく方向性が撮影現場でのインタビューで語られていた。実際に相性抜群、ジョークの数々もお楽しみいただきたい。

注意

この記事では、映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』『ブラックパンサー』のネタバレ、および『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の内容に言及しています。

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『シビル・ウォー』以降のバッキー&ファルコン

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のラストで観客が見たものは、決して手放しに明るい未来を予見できるものではなかった。ひとまずヒドラの洗脳から解かれたバッキーは、完全に洗脳が解けるまでワカンダにて冷凍睡眠に入り、かたやソコヴィア協定に反対してチーム・アイアンマンと激突したサムは、ラフト刑務所に収監されることとなってしまったのである。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の物語は、『シビル・ウォー』から約2年後が舞台だという。その間、二人は何をしていたのか……。

セバスチャン: バッキーはワカンダで、前回登場した時と同じことをしてますよ。

アンソニー: そのへん出歩いて、ワカンダ料理食ってね。

セバスチャン: 小さな宇宙船で眠ってます。最後に出てきた時はそうでしたよね? この場所で風景を楽しんでるんですよ。最高の景色じゃないですか?

しかし熱心なマーベル・シネマティック・ユニバースの観客は、バッキーが『ブラックパンサー』のポストクレジットシーンで登場したことを知っている。彼はティ・チャラの妹シュリと会話を交わし、「ホワイト・ウルフ」なる新たな名前で呼ばれていたのだ(詳細はこちらの記事12をご覧いただきたい)。もっとも、このインタビューが行われた2017年夏、セバスチャン自身も『ブラックパンサー』に自身が登場することを知らなかった可能性がある……。

かたやサムは、『シビル・ウォー』を経て反テロ部隊に参加していたというキャプテン・アメリカ&ブラック・ウィドウとも行動を別にしていたようだ。コミック“Marvel’s Avengers: Infinity War Prelude”では二人に同行している様子が描かれていたが、時間的なズレがあるのかもしれない。

アンソニー: 『シビル・ウォー』の後、僕たちは別々の道を行っています。『シビル・ウォー』で起きたことのために、僕たちは隠れているんですよ。そして今、集合の呼び出しを受けるわけです。

インタビュアー: 何のために集まるんですか?

アンソニー: 自由、真実、社会的解放、すべての男性と女性の平和……

セバスチャン: それからメル・ギブソンのためです。

バッキーとファルコン、どこへ向かうのか

セバスチャンとアンソニーがジョークで質問をはぐらかすのは、マーベル・スタジオが『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に関する秘密主義を徹底しているからだ。ワカンダの役割サノスの背景など、重要な情報は最近になっていくつか明かされているものの、それでもストーリーの全貌ははっきりと見えてこない。秘密を守るため、多くの出演者には脚本の全編が渡されていなかったほどだ。

アンソニー: 概要はもらえるんです。この映画の全体がどんなものなのかっていう。(撮影現場では)ルッソ(監督)が来て、この映画のどんな場面なのかを教えてくれますよ。俳優にとって一番大切なのは、(役柄が)どこからやってきて、どこへ向かうのかということ。そのシーンで何をしているのかを明らかにするためにね。だから、僕たちは常に情報を与えられているんです。

では、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』という一大群像劇を経て二人はどこへ向かっていくのだろうか?

セバスチャン: (バッキーの物語は)良い感じですよ。僕の役柄は、以前よりもずっと安定した状況にあります。興味深いですし、まだ彼を掘り下げているところですね。(状況が)一気にひっくり返って、すべてが最高だとはなりません。率直に言って、僕はまだ(役柄を)発見しているんですよ。

以前セバスチャンは、本作のバッキーを演じる上で「少しだけ過去に戻ってみて、初期の映画(『ザ・ファースト・アベンジャー』)とは別の何かを探して、それをちょっと加えて」いると話していた。『キャプテン・アメリカ』シリーズ3作品の総決算ともいうべきバッキーの人物造形が期待できそうだ。

またアンソニーは、自身の演じるサムについて「軍人としての背景が大好きなんです。仲間のために戦う、という信念がありますよね」と語っている。いわゆるスーパーヒーローではない人物だが、それこそが地球に未曾有の危機をもたらす帝王サノスとの戦いに彼を駆り立てていくというのだ。

アンソニー: 僕にはキャップのサポーターだという流れと、自分自身の物語とがあるんです。彼に同行するのを毎回楽しんでいますよ。初めてアベンジャーズに会った時は、“マジかよ。アベンジャーズが必要としてくれるなら行くよ!”って感じで、僕にとってはヤバい時間がずっと続いてますね。(今回は)出て行ったら喋るアライグマがいて。そんなヤバい出来事が、次のヤバい出来事に続いてる、いつでも楽しい冒険なんですよ。

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は2018年4月27日より全国ロードショー

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』ウェブサイト:http://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-iw.html

Source: SR
Eyecatch Image: [左]Public Domain [右]©Marvel Studios 写真:ゼータ イメージ

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。