『ブラック・ウィドウ』トニー・スタークのカメオ登場案があった ─ その目的、脚本家が明かす

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新作映画『ブラック・ウィドウ』には、ロバート・ダウニー・Jrが演じたトニー・スターク/アイアンマンがカメオ登場する案があったという。脚本を務めたエリック・ピアソンが明かしている。
『ブラック・ウィドウ』では、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)の後を舞台に、ナターシャのその後の歩みに焦点が当てられた。ソコヴィア協定をめぐるアベンジャーズの分断を描いた『シビル・ウォー』で、ナターシャはチーム存続のためにトニー側につくも、協定に反対を貫いたスティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカを逃したことで、自身も追われる身となった。
『ブラック・ウィドウ』でダウニーがカメオ出演すること自体はあり得ないことではないが、いったいどのように登場させるつもりだったのだろう。米ポッドキャストPhaze Zeroにて、ピアソンは「私が参加する前に書かれたある脚本には、“トニーとナターシャ、『シビル・ウォー』終盤のシーン”と書かれていたのを覚えています」と詳細を明かしている。
ピアソンが言及しているのは、恐らく空港でのアベンジャーズ同士の戦いが終わった後に描かれた、トニーとナターシャの会話シーンと思われる。ただし、ピアソンによれば、トニーのカメオが実現することになったとしてもダウニーによる再演ではなく、既存の映像を使い回す予定だったという。
「(カメオは)昔の映像でだったと思います。観客の皆さんに現在地を伝えて、“私たちはここからの彼女を描いていくんですよ”というような感じで。知る限りは(脚本に)ロバート・ダウニー・Jr(の名前)はなくて、トニー・スタークの名前が書かれてたのを見たのはその時だけです。『シビル・ウォー』の後なんだということをリマインドするためだったんでしょうね。」
結果として、トニーのカメオ登場は脚本からカットされてしまったわけだが、『ブラック・ウィドウ』では、『シビル・ウォー』の後であることを示す道標がしっかりと盛り込まれている。ピアソンは、カメオ登場の役割が『ブラック・ウィドウ』の時系列を明示するためと推測していたようだが、ファンにとっては『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)でMCUを去ったトニー/ダウニーの姿をもう一度観られる貴重な機会になったはずだ。
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Source: Phaze Zero