『キャプテン・アメリカ:BNW』レッドハルクの「怒り」が映画のカギ ─ 「観客が共感し、同時に興奮できる」

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』は、アンソニー・マッキー演じる“2代目キャプテン・アメリカ”サム・ウィルソンの初陣だ。その相手になるのは、恐るべき破壊力を持つレッドハルク。演じるのはハリウッドのレジェンド、ハリソン・フォードである。
米Fandangoのインタビューで、監督・脚本のジュリアス・オナーは、レッドハルク/サディアス・ロスの登場を「夢のようです。最高ですよ、大興奮でした」と語った。「この映画にレッド・ハルクを出せるかもしれないと初めてわかったとき、子どものようにニコニコしちゃいました」と。

ただし、本作におけるレッドハルクは単なる“お楽しみ要員”ではない。「そのとき、レッドハルクをこの世界に登場させることは正しいアイデアであり、ふさわしいタイミングだと確信した」というのだ。
「ハルクというキャラクターは純粋なる衝動の表現。とりわけ怒れるハルクには、観客が共感でき、同時に興奮できるところがあります。この映画における怒りの表現は、テーマ的な核心であり、作品の中心にある葛藤でもあるのです。(レッドハルクの中にいる)内なる子供だけでなく、監督やストーリーテラーも作品のテーマや展開に興奮している。そのことが、この作品を本当に面白い『キャプテン・アメリカ』映画にしているんです。」
どうやら、やはり作品の鍵になるのはレッドハルク/サディアス・ロスの“怒り”だという。一方で既報によると、本作はアダマンチウムの利権をめぐる物語であり、ジャンカルロ・エスポジート演じるサイドワインダーや、『インクレディブル・ハルク』(2008)以来の再登場となるリーダー/サミュエル・スターンズ(ティム・ブレイク・ネルソン)も関わってくる。これらの物語はいかにしてまとめ上げられるのか?
気になるのは、本作が「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」(2021)とも関連していることだ。オナー監督は、アンソニー・マッキーや“2代目ファルコン”ホアキン・トレス役のダニー・ラミレスを指して、「彼らが過去に参加したものとも肩を並べている」と発言。なお、同作からはイザイア・ブラッドリー(カール・ランブリー)も続投している。
いまだ謎に包まれたストーリーに横たわるという、“怒り”という核心。レッドハルク/サディアス・ロスの大暴れとともに、そのシリアスな根幹にも注目しよう。

映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』は、2025年2月14日(金)日米同時公開。
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Source: Fandango