ティモシー・シャラメ、ボブ・ディラン伝記映画で歌う ─ 2023年8月より撮影開始予定

ティモシー・シャラメ主演、ボブ・ディランの伝記映画『Going Electric(仮題)』にて、シャラメがディランの楽曲を歌唱することが分かった。監督・脚本を務めるジェームズ・マンゴールドが米Colliderのインタビューにて明かしている。
フォークソングの旗手だったボブ・ディランが、「風に吹かれて」や「時代は変る」などを経てロックに転向する様を描く『Going Electric』。インタビュアーから「劇中でティモシーは歌うのですか?」と問われたマンゴールドは「もちろん!」と即答。シャラメは『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』(2019)ではピアノを伴奏しながら歌声を披露しており、新作ミュージカル映画『ウォンカ(原題)』でも7曲歌う予定。すでに歌唱力には定評のあるシャラメが、ディランの唯一無二とも言えるドライかつしゃがれた歌声をどのように再現するのかに期待がかかる。
マンゴールドは『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』がいよいよ世界公開を控えるほか、『スター・ウォーズ』の新作映画の監督にも就任し、目下引っ張りだこ。ディランの伝記映画への意気込みを尋ねられ、にこやかに語りだした。
「アメリカの文化における素晴らしい時代と、ボブの物語です。19歳のボブがポケットに2ドルだけ入れてニューヨークにやってきて、3年とたたないうちに世界中のセンセーションとなります。ニューヨークでは最初にフォークミュージックの一族に受け入れられ、人気が急上昇するにつれ、あるポイントから、彼らを追い越していくのです。」
また、ディランの物語としてはもちろん、アメリカの風景における非常に面白い瞬間を描くストーリーでもあるとのことだ。ディランに多大な影響を与えたとされるシンガー・ソングライターのウディ・ガスリーや、ディランを早くから評価していたフォーク歌手のピート・シーガー、フォークロック創成期から今もなお活躍する女性音楽アーティストの第一人者、ジョーン・バエズといったフォーク界のレジェンドたちの役も劇中に登場する。
本作『Going Electric』は2020年の1月にシャラメの出演交渉が報じられたが、ほどなくして新型コロナウィルスが感染拡大し、同年11月に無期限製作保留が伝えられた。1960年代のディランを描くため、小さなクラブに当時の衣裳を着たエキストラを大勢入れる必要があり、コロナ禍では密を余儀なくされる撮影現場は実現しなかったのだ。その後、先行きが見えない状態にあったが、2022年11月にシャラメ本人が「風はポジティブな方向に吹いている」と現在も企画が生きている旨を明かしていた。この度のインタビューにてマンゴールドは2023年8月より撮影を開始する予定であると言及している。
『Going Electric(仮題)』は2023年8月より撮影開始予定。
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Source:Collider