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ティモシー・シャラメ主演、ボブ・ディランの伝記映画が製作保留に ─ 新型コロナウイルスの影響で

ティモシー・シャラメ ボブ・ディラン
[左]Photo by Somewhere In Toronto https://www.flickr.com/photos/terras/30755014688/ [右]Photo by Rowland Scherman https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Joan_Baez_Bob_Dylan_crop.jpg Remixed by THE RIVER

ティモシー・シャラメ主演、ボブ・ディランの伝記映画『Going Electric(仮題)』が新型コロナウイルスの影響で無期限製作保留となっていることがわかった。撮影監督のフェドン・パパマイケルが米Colliderにて明かした。

“生ける伝説”ボブ・ディランをティモシーが演じることで話題を呼んでいた『Going Electric』は、2020年1月に第一報が伝えられていたものの、その後の状況は分かっていなかった。脚本・監督は『LOGAN/ローガン』(2017)『フォードvsフェラーリ』(2019)のジェームズ・マンゴールド。フォークソングの旗手だったボブ・ディランが、「風に吹かれて」や「時代は変る」などを経てロックに転向する若き日の物語で、ディラン自身が製作総指揮を務めることも決まっていた。

『フォードvsフェラーリ』や『3時10分、決断のとき』(2007)などでマンゴールド監督とタッグを組んできたパパマイケルは、アーロン・ソーキン監督の最新作『シカゴ7裁判』(2020)に先がけて『Going Electric』を撮影する予定だったという。しかしコロナ禍によってハリウッドは一時停止を余儀なくされ、撮影は行われなかった。

パパマイケルは本作が現時点では動いていないことを明かし、「なくなってはいないと思うけれど、コロナの時代にやり遂げるのは難しい」とコメントした。1960年代のディランを描くため、「小さなクラブに当時の衣裳を着たエキストラをたくさん入れなきゃいけない」ためだ。撮影のために“密”が必須となる以上、新型コロナウイルスの画期的な対策が発見されないかぎりは難しいということだろう。

本作はサーチライト・ピクチャーズが製作を務め、プロデューサーにはマンゴールド、ディランのマネージャーであるジェフ・ローゼン、『ラ・ラ・ランド』(2016)のフレッド・バーガー、『トレイン・ミッション』(2018)のアレックス・ハイネマンら。イライジャ・ワルド著の伝記作品『Dylan Goes Electric(原題)』を基に、共同脚本は『沈黙-サイレンス-』(2016)のジェイ・コックスが担当する。

ちなみにマンゴールド監督は、ただいまハリソン・フォード主演『インディ・ジョーンズ』第5作(タイトル未定、2022年公開)を準備中。パパマイケルも同作に参加するということだ。

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Source: Collider

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。