『アベンジャーズ』ソー役卒業のクリス・ヘムズワース、存続を希望 ─ 「あぁ、ついにか」残り2作でソーが更に進化か

クリス・ヘムズワースが、2019年5月全米公開予定の『アベンジャーズ』第四作目(正式タイトル未定)のマイティ・ソー役撮影を終えたとの知らせが入った。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)に続くマーベル・シネマティック・ユニバース集大成の登場が着実と迫る実感は嬉しい一方で、一抹の寂しさをも感じずにはいられない。なぜなら、本作『アベンジャーズ4』をもって、現行のおなじみのキャストらが出演契約を満了、つまり役を卒業することとなり、ソー役のクリス・ヘムズワースもそこに含まれるからである。
『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)ではギャグ ・キャラクターとしての新たな一面も開花させたクリス・ヘムズワース版ソーだけあって、残り2作で見納めとなるのは辛い現実だろう。繰り返しになるが、クリスは最終作『アベンジャーズ4』の撮影をついに終了させた。つまり、クリスが劇中のソーを演じることは(本編としては)これで最後であったはずである。
「あぁ、ついにか」
クリス・ヘムズワースは本作の撮影を終えて間もなく、米IGNの取材に登場。「ちょうど二日前に『アベンジャーズ4』の撮影を終えて、これで僕の契約も終了。既存の契約は、これで果たされました。なんか、“あぁ、ついにか”という感じですね」と、最新の実感を語っている。
「2、3作前までは、”よし、あと2作か”という感じで、楽しんではいたんだけど、束縛感もあった。それからタイカ(・ワイティティ監督、『マイティ・ソー ラグナロク』2017)との経験を経て、残すは『アベンジャーズ』2作のみとなった。僕たち、このキャラクターを何度も再発明している気がします。次の2作も含めてね。彼はまた進化しますよ。こんな機会、フランチャイズものでは滅多にないでしょう。だから僕自身も、また真新しい興奮と熱意を感じています。たぶん、今までで最高だと思う。」
クリスの役者意欲をここまでに再燃させたのは、おそらく本来ののびのびとした持ち味を最大限に引き出したであろうタイカ・ワイティティの手腕によるものだ。クリスは2017年10月のインタビューにて、『バトルロイヤル』でのキャラクター性の大転換や大胆なアドリブ演技を取り入れるに至った理由について「このキャラクターを演じるのに飽き飽きしていたから」と明かしている。また、キャラクターの象徴とも言えるロングヘアを刈り上げさせたことについても「マンネリ化していたから」と語っていたことから、同役について何かくすぶるような思いがあったものと察せられる。
しかし、『バトルロイヤル』以降、ソー役が改めて深く染み付いたであろうクリスは、『アベンジャーズ』第4作目の撮影においてはその瞬間を名残惜しむような感情も吐露していた。クリスは撮影の合間に他のキャストらと携帯ゲームで遊んでいた何気ない一時を思い出しながら、「この様子を誰かに撮ってもらえないかと思ってたんですよ。こうやって遊べるのは今回が最後になるだろうって、みんなが思ってるんです」と漏らしているのだ。
「あぁ、ついにか」と語るクリスにその実感が訪れるのは、もう暫くかかるのかもしれない。2019年、その叙情の波は高さを増して我々の元に届くだろう。「今は(ソー役に)欲求がある。彼がどうなるのか、大きな幅と可能性があるんです。だって、僕たちが原型を少し壊しちゃったからね」と語るクリス・ヘムズワースは同インタビューで、ソー役残留を望む一声を挙げている。
「またやれるチャンスがあれば、是非やりたいですね。」
Source:http://www.ign.com/articles/2018/01/07/chris-hemsworth-wants-to-do-more-thor-movies-after-avengers-4
http://comicbook.com/marvel/2017/10/12/chris-hemsworth-bored-of-playing-thor/