『シビル・ウォー』スティーブとシャロンのキス、結局なんだったのか ─ 女優エミリー・ヴァンキャンプ、5年越しの言及

「あのキスについて今でも考えてるんですよね、なんとか答えを出したいんですけど」。
2019年夏、ウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ役のセバスチャン・スタンは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)のあるシーンについてこう口にした。アイアンマンらと対決する直前、キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースがエージェント13/シャロン・カーターとキスをした場面のことだ。ペギーの姪であるシャロンとスティーブの恋に、観客の意見は大きく分かれた。
あれから約5年、シャロン役のエミリー・ヴァンキャンプは、米Varietyにて「批判があったことは知っています」と語った。スティーブとシャロンのキスを、演じた当人はどう考えていたのか。
「シャロンについては、いつも映画の中にうまく組み込みたいという側面がありました。だけど、映画の規模があまりにも大きかったですよね。だから(批判があることは)理解できます。えっと……これは笑うしかないような話で、ストーリーにはうまくはまるものもあれば、そうでないものもあります。素晴らしい映画だと思いますが、そういう類のことなんです。」
これに対し、インタビュアーは「クリス・エヴァンスとの化学反応は見事だったと思います。あのシーンに(観客から)強烈な反応があったことに驚きました」とコメント。エミリーは「私たちも同じです。ベストを尽くしたと思っています」と答えている。
『シビル・ウォー』ののち、シャロンはマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品にしばらく登場せず、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」で久々の復帰を果たした。物語の主人公は、問題のキスを車中から眺めていたファルコン/サム・ウィルソンとウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ。この『シビル・ウォー』をきっかけに、サム&バッキーの組み合わせは広く愛されるようになったのだ。エミリーは現在、こんなことも言っている。
「あのシーンで一番良かったことは、正直に言うと、サムとバッキーの素晴らしい関係が生まれたこと。『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』のバディ関係にも垣間見えるところがあります。(『シビル・ウォー』で)もっと見たいと思ってもらえて、実際にお見せできるなんて最高ですよね。」
ちなみに、かつて「あのキスについて今でも考えてる」と言ったセバスチャン・スタンも、本作の配信直前に開催されたバーチャルイベントにて、エミリーに「(シャロンと)スティーブのキスシーンのおかげでこのドラマがある。ありがとう」と笑っていた。確かに賛否はあったものの、あのキスシーンが本作の誕生につながったのは間違いないということか……?
Source: Variety