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コッポラ監督、『デッドプール』に賛辞の言葉「素晴らしかった」 ─ ライアン・レイノルズ、お礼を伝える

Francis Ford Coppora フランシス・フォード・コッポラ Ryan Reynolds ライアン・レイノルズ
Photo by Gerald Geronimo https://www.flickr.com/photos/g155/5980409834/ |Photo by Dick Thomas Johnson https://www.flickr.com/photos/31029865@N06/40649291040|Remixed by THE RIVER

『ゴッドファーザー』シリーズや『地獄の黙示録』(1979)などで知られる映画界の巨匠、フランシス・フォード・コッポラ監督が、ライアン・レイノルズ主演のアンチヒーロー映画『デッドプール』シリーズに賛辞の言葉を送っている。コッポラ監督といえば、マーベル映画を含むハリウッド大作に対する疑問を提起したことが話題となっていたばかりだ。

2022年2月中旬、コッポラ監督は、現在のハリウッドに対して「今やマーベルの映画だらけ」「これまで繰り返し作られてきた1つのプロトタイプ(試作品)」と独自の言葉で批判。「かつてはスタジオ映画というものが存在していました」と、時代の前進に伴い抱いてきたという業界への困惑を伝えていた。

こうした中、コッポラ監督は米Varietyとの取材で「『デッドプール』は好きでした」とコメント。「あの作品は素晴らしいと思いました」と続けている。コッポラ監督による先述の発言は、マーティン・スコセッシリドリー・スコットジェームズ・キャメロンローランド・エメリッヒといった巨匠たちによるマーベル映画批判に続くものとして物議を醸し、なかには「時代に置いていかれた巨匠たちによる頭ごなしの批判」と要約できる見方も散見されていた。だが、少なくともコッポラ監督はマーベル映画を全く観ずに批判していたわけではないようだ。

巨匠からのお褒めの言葉に、『デッドプール』シリーズで主演・製作を務めるライアン・レイノルズがさっそくTwitterで反応。「デッドプールもフランシス・フォード・コッポラが好きなんだ」とユーモアを交えたお礼を投稿に綴っている。

ところで、物議を醸したコッポラ監督の発言では、大作映画におけるクリエイティビティの欠如が指摘されていた。『デッドプール』といえば、ディズニー傘下になる前の20世紀フォックス作品として知られ、予算も小規模ながらにしてスーパーヒーロー映画の概念を覆す革命児的作品として話題となった。コッポラ監督が他のマーベル映画には抱かなかったであろう評価ポイントは、そうした“独自性”にあるのかもしれない。

ちなみに、コッポラ監督は今回改めて、作品作りへの姿勢について持論を展開。「(本来)シネマとは現代生活を照らし出すものです。そして私たちに何が起こっているのかを理解させてくれるものです。私たちには、現状のビジョンを与えてくれるアーティストが必要なのです」と業界人に対してメッセージを送った。

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Source: Variety

Writer

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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