【対談】カンバーバッチ&ヒドルストン、大いに語る!マーベル映画/テレビと映画の違い/同じ役を何度も演じる心境について
ベネディクト・カンバーバッチ&トム・ヒドルストン。いまや日本でも高い人気を誇る彼らは、ともにイギリス出身の俳優であり、映画『戦火の馬』(2011年)での共演以前から親交の深い友人同士でもある。
このたびインタビュー・マガジン誌に、ヒドルストンにカンバーバッチがインタビューするという企画が掲載された。俳優同士のガチ対談にしてふたりの仲の良さもうかがえる内容だ。本当はまるごとご紹介したいが、ここではその一部、THE RIVER的においしいところをお楽しみいただきたい。
ヒドルストン&カンバーバッチの見た「マーベル映画」
今回のインタビューは、『ソー/ラグナロク(原題)』の撮影でオーストラリアに滞在中のヒドルストンにカンバーバッチが電話をするという形式で実現している。したがってインタビューの始まりは、まさに撮影中の映画の話題だった。
『ソー/ラグナロク』の撮影について
カンバーバッチ: じゃあ(インタビューを)始めるけど、地球の裏側で髪の毛とツノを付けて、クリス・ヘムズワース[ソー役]と再び仕事するのはどんな感じだい?タイカ・ワイティティ監督はどう?
ヒドルストン: もう4年もロキを演じてなかったから、すごく楽しいよ。衣裳を着たのも2013年のサンディエゴ・コミコン以来さ。[中略]正直に言って、クリス・ヘムズワースとまた仕事できるのは最高だよ。彼と初めて会ったのは2009年、イングランドにあるケネス・ブラナー(『マイティ・ソー』監督)の家だった。俳優人生のほんの序盤で、僕らはただの子供だったね。そこで“ひとときの関係”になってから、彼といっしょに夢中でマーベルを旅してるんだ。
https://theriver.jp/loki-vs-thor-and-hulk-in-ragnarok/
ヒドルストン: タイカ・ワイティティ監督は最高だよ。目の前のすべてに敬意を払いながら、きちんと彼なりの仕事をしてる。とても面白い男さ。もし観てなければぜひ観てほしいけど、『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』や『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル(原題)』といった彼の映画には、楽しさやユーモア、情緒がすべて入ってて、とても感動的だよ。登場人物みんなが本当に幸せなんだ。もちろん、僕らの撮影は始まったばかりだけどね。
カンバーバッチ: 撮影はあとどれくらいあるの?
ヒドルストン: 11月の初めまでここ(オーストラリア)にいるよ。
カンバーバッチ: なるほど、まだまだ残ってるな。じゃあ君はオーストラリアで冬を迎えるのか、イギリスの冬よりはさぞ快適だろうな……。
カンバーバッチ、『ドクター・ストレンジ』とマーベル映画を語る
カンバーバッチの『ドクター・ストレンジ』出演によって、ふたりは新たにマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の登場人物という共通点を持つことになる。映画に出演した感想をカンバーバッチはこう語っている。
ヒドルストン: マーベル・ユニバースに参加してどうだった?
カンバーバッチ: なによりも(マーベル・ユニバースの)一部であるということが全てだね。コミコンに行くのは、(自分たちが)やったことをファンに返す良い方法だ。すごく怖かったよ、ピンク・フロイドになったみたいだった。「やあ、こんにちは」って言うとみんなが絶叫するのさ。こっちはビックリするし笑っちゃうし、あれには慣れるかどうか分からないな。
とはいえ、カンバーバッチは『ドクター・ストレンジ』やMCUの世界をとても楽しんでいるようだ。
カンバーバッチ: (映画で)どんな風にユニバースが広がるのか、早く観たくてたまらないよ。僕も君たちのクルーの一員になるしね。しかしスゴい出演者だ。俳優として今後あるかどうか、というほど楽しくてキツい仕事さ。(周りは)みんな自分の扱い方を熟知してるし、題材は挑戦的でウィットに富んでて、演じるのはとても楽しいよ。ドクター・ストレンジは複雑でおかしくて、でもエキサイティングなキャラクターだしね。
ちなみにコミコンの壇上で戸惑いまくるカンバーバッチの様子はこちら。
テレビドラマと映画の違い
カンバーバッチとヒドルストンは、ともに映画やテレビドラマ、舞台と幅広いジャンルで活躍している。では、ふたりはジャンルの違いをどのように捉えているのだろうか。ヒドルストンが主演と製作総指揮を務めたドラマ『ナイト・マネジャー』の話題で、彼はその実感について話している。